27: ◆xjSC8AOvWI[saga sage]
2018/02/14(水) 23:06:11.07 ID:qh3ZdBlW0
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 キリカ編2番外 バレンタイン小話 『マミのチョコレート事情』 
  
  
  ――――中学三年ももう二月に入り、卒業がすぐ先にまで迫っている。 
  
  残りわずかだ。この時期になると、受験も乗り切り進路も決まってみんな浮かれまくっていた。 
  
  
  私ももちろんそうだった。 
  
  ……少し前までは進路先どうするかとかが結構ぎりぎりまで決まらず、あまりやってない受験勉強と面接練習とかで大変だったけど。 
  
  無事何とか乗り切ることは出来た。 
  
  
  
  HRが終わると、派手なラッピングを詰めた紙袋を持った女の子たちが右往左往し始めて、私の机の周りにも小さな集まりができる。 
  
  
  
 *「はい、チョコレート!」 
  
 キリカ「ありがとー! はい、私からも!」 
  
  
  本日2月14日……バレンタインは卒業前の最後のイベントだった。 
  
  といっても私たち女子中学生の世界では、『友達とチョコを贈り合う友情の日』っていう認識が一般的だった。 
  
  
  今年もそうだった。 
  
  
  ただ去年までと違うのは、この日を『面倒臭い馴れ合いの習慣』と遠くから眺めるだけだったのが 
  
  自分も女の子同士で騒いでる人たちの中に加わるようになったってことだった。 
  
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