【モバマス】 塩見周子「なか卯には人生がある」
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18:名無しNIPPER[sage saga]
2018/01/28(日) 03:25:31.80 ID:nBRbhFMNO


周子「ちょっと音量下げるね?」


P「……?」


周子「――ねえ、プロデューサーさん?」


P「……」




周子「何で、あたしを拾ってくれたの?」




P「……」


P「……自分を動物みたいに言うな」


周子「あ、確かに……。ふふっ」


周子「でも、それが一番適切な表現でしょ? 事実なんだし」


P「……」


P「……決して同情的な理由じゃない」


周子「……?」


P「お前をプロデュースすると決めて……。そしてあの日、親父さんと交渉した時の言葉が全てだ」


P「――審査の日、俺は審査員という立場であったが……。それはただの建前だ」


周子「建前……?」


P「ああ、あの場に同席させてもらうための建前だ。俺はいわば偵察・視察のためにあそこにお邪魔したのが本来の目的……」


P「従って、俺はあの場で研究生の全てを評価する権限は持たされていなかった」


P「つまり、一次審査の結果を決めたのは俺以外の審査員ってわけだ」


周子「……そうだったんだ」


P「ああ、そして俺はあの場での立場は一番下。俺が目ぼしい人材を発見しても、他の審査員が『うちで欲しい』と言って引き抜くような展開になったら、当時の事務所の規模という面でも譲らざるを得なかった。お前が全ての審査を突破してプロダクションに所属することになった場合も同様だ……」


周子「じゃあ、何であたしを……?」






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