17: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/01/28(日) 13:07:26.01 ID:z2Y7iDdr0
「そ、それに、私の作ったおせち美味しかった、ですよね?」
苦し紛れに手料理アピールをしてみます。
単純な思いつきにしては、なかなか悪くない揺さぶり方じゃないでしょうか。
男の心を掴むにはまず胃袋からって葵ちゃんに良く言われます。
「それはまぁ……そうですけれども」
「ふふっ。お料理は母直伝ですので、ちょっと自信あるんですよ?」
「それはそれ。これはこれです」
私が心の中でわたわたとしている内に、プロデューサーはいつものお顔に戻ってしまいました。
恋愛成就のお守りを元に戻すと、商売繁盛と無病息災のお守りを巫女さんに頼んでいます。
手をつないだ時もそうですが、あとちょっとで私もまだ気づいていないプロデューサーのこころが覗けるような気がするのに。
そんなことを思いながら私も無病息災のお守りを買います。
私だけ恋愛成就を願ってもいいですが、お揃いの誘惑には勝てません。
お守りを買うと福引券がついてくるらしく、プロデューサーから2枚を押し付けられて3枚が私の手元に残りました。
どうやら鳥居の前の参道でやっていた福引の券みたいです。
今は特にこれと言って欲しいものがあるわけでもないので、どうしたらいいのか決めきれないまま、そっと仕舞っておきます。
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