P「そろそろ年相応に落ち着きますか…」美優「!」
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2018/02/04(日) 22:47:51.07 ID:r6doq2G00
(ある日の事務所) 
  
 P「ちひろさん。美優さん。俺もそろそろ覚悟を決めて大人になることにしましたよ…」 
  
 美優「!?」 
  
 ちひろ「…」 
  
 P「…もうファミレスのドリンクバーで飲み物を混ぜるのはやめます」キリッ 
  
 美優「」 
 
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2: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2018/02/04(日) 22:48:13.33 ID:r6doq2G00
 P「昨日、飛鳥たちとファミレスに行ったんですけどね。何気なくコーラとカルピスを混ぜていたら『童心をいつまでも持つのは恥ずべきことではないが、キミの振る舞いはあまりにもナンセンスだね』とものすごく冷たい目で睨まれていたたまれない気持ちになったんですよ」 
  
 ちひろ「さぁ。仕事仕事」スタスタスタ 
  
 P「ファミレスでの楽しみが1つ消えるのは悲しいですけど、これも大人ゆえの…って美優さん。どうしてそんな渋柿を頬張ってしまったような苦々しい顔をしているんですか?」 
3: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2018/02/04(日) 22:49:03.60 ID:r6doq2G00
 美優「プロデューサーさん」 
  
 P「何でしょう?」 
  
 美優「大人になりたいかー」オ- 
4: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2018/02/04(日) 22:49:31.98 ID:r6doq2G00
 (しばらくして) 
  
 美優「プロデューサーさん。いま一度お尋ねします。大人になりたいでしょうか?」キッ 
  
 P「ええ」 
5: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2018/02/04(日) 22:50:22.27 ID:r6doq2G00
 美優「それでも大人になる努力を惜しまないというのであれば私がお手伝いします。いかがでしょうか?」 
  
 P「うーん…なんだか大変そうだしなぁ」 
  
 美優「決まりですね。では、よろしくお願いします」ニコリ 
6: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2018/02/04(日) 22:59:29.79 ID:r6doq2G00
 (しばらくして) 
  
 美優「では、まずは大人になるためのレッスンその1です。指輪を買ってみましょう」 
  
 P「指輪?」 
7: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2018/02/04(日) 23:00:00.62 ID:r6doq2G00
 P「でも…指輪って結構なお値段なんですよね。買うとなると勇気が…」 
  
 美優「まったく煮え切りませんねプロデューサーさんは。さあ、志希ちゃんが作ってくれた礼儀正しくなる青紫色の薬でも飲んで大人しくしていてください」グイッ 
  
 P「ちょ。グェェェェ」 
8: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2018/02/04(日) 23:03:26.53 ID:r6doq2G00
 美優「さあこれで文句は言えなくなったはずです。早速購入してみましょうか。スタッフさんよろしくお願いします」パチッ 
  
 シュタッ!! 
  
 スタッフ「はい。すでに準備は出来ております。346ジュエリーショップ出張販売でございます♪」 
9: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2018/02/04(日) 23:07:24.69 ID:r6doq2G00
 P「スタッフさん。ちなみにこの指輪はおいくらなんですか?」ヒョイ 
  
 スタッフ「はい。こちらペアで50万という破格の価格となっております♪」 
  
 P「お高ぁい」 
10: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2018/02/04(日) 23:08:04.72 ID:r6doq2G00
 (しばらくして) 
  
 P「結局、購入してしまいました…どうするんですか。この指輪」 
  
 キラ-ン! 
11: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2018/02/04(日) 23:08:38.27 ID:r6doq2G00
 美優「いえ。恥ずかしながら私も経験がないのでプロデューサーさんと一緒に経験中なんです」 
  
 P「先輩面してたのに美優さんも初体験だったんですね」 
  
 美優「しかし私はプロデューサーさんと違ってこの日を待ち望んでましたから。心の準備はばっちりなんですよ♪」 
12: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2018/02/04(日) 23:10:11.20 ID:r6doq2G00
 P「恥ずかしながら初めて知りました。ところで俺たちはいまどこに向かっているのでしょう?」テクテク 
  
 美優「もうすぐ着きますよ…と、こちらです♪」 
  
 P「ここは何です? まるで結婚式場のような場所ですが…」 
13: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2018/02/04(日) 23:12:26.65 ID:r6doq2G00
 (しばらくして) 
  
 P「まさか本格的にウェディングドレスの試着をするとは思いませんでしたよ。まあ、こういう場所は頻繁に来ることはありませんからね。試着したいという気持ちも理解できます」 
  
 美優「ええ。いいドレスが見つかってよかったです。ふふふ♪」 
14: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2018/02/04(日) 23:13:02.17 ID:r6doq2G00
 (次の日) 
  
 P「おはようございます美優さん。朝起きたら俺のアパートの契約が解約されたという通知が来ていたのですが何か知りませんか?」 
  
 美優「まあ、それは大変ですね。私はまったく何も知りません。知らぬ存ぜぬですけれど同情します。この先、行くところもないでしょうどうぞうちに泊まっていってください」 
15: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2018/02/04(日) 23:16:01.10 ID:r6doq2G00
 (不動産屋) 
  
 美優「この部屋がいいです」 
  
 店員「新婚さんですか?」 
16: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2018/02/04(日) 23:16:42.43 ID:r6doq2G00
 (家具屋) 
  
 美優「こちらのダブルベットをお願いします」 
  
 店員「新婚さんですか?」 
17: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2018/02/04(日) 23:18:12.62 ID:r6doq2G00
 (役所) 
  
 美優「では、こちらにサインをお願いします♪」 
  
 【婚姻届】 
18: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2018/02/04(日) 23:21:03.23 ID:r6doq2G00
 美優「…」シュ-ン 
  
 P「…」 
  
 美優「…」ションボリ 
19: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2018/02/04(日) 23:21:49.14 ID:r6doq2G00
 美優「…」ズイッ 
  
 P「ちょっと美優さん…?」 
  
 美優「ふふふふふ…ここまで来て全部おじゃんにするだなんて…そんなこと許されると思っているのですか? プロデューサーさん…♪」ガシッ 
20: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2018/02/04(日) 23:22:18.64 ID:r6doq2G00
 (しばらくして・美優宅) 
  
 P「…はっ、ここはどこだ?」パチクリ 
  
 美優「おはようございます。晩御飯出来てますよ」 
21: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2018/02/04(日) 23:23:49.78 ID:r6doq2G00
 美優「プロデューサーさんが好きなメニューですよね。どうぞ。昼間連れ回してしまったのでお腹空いているでしょう? 食べてください♪」 
  
 P「ああもう確かにそうなんだけど。いただきます」ムシャリムシャリ 
  
 美優「♪」 
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