男「ひと味違うバレンタイン」
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17: ◆2oYpLZIXqc[saga]
2018/02/11(日) 19:33:30.11 ID:WHLsH0iX0
イケメン「それにバレンタインデーに呼び出されて、勘違いして傷ついたのに」

イケメン「ホワイトデーに呼び出すの?」

男「そこがポイントよ。もしも何も考えずに呼び出しに応じるなら、突然の告白からの速攻を掛けられる」

イケメン「告白されると思ってきたら?」

男「その時は、バレンタインのときの俺のドキドキがわかるってわけよ」

イケメン「へえ」

男「要は期待させて裏切るのがダメなんだよ」

イケメン「今日の手作りチョコみたいな?」

男「そうそう。絶対もらえると思ってたのにって、うるさいよ!!」

イケメン「ふふ」

男「告白されるかもってドキドキ状態で、美味しいお菓子とセットで、想像以上の愛の告白を受けたらどうよ!」

イケメン「なるほどね。でも男子に呼び出されて、ホイホイ独りで来るかな?」

男「えっ嘘、来てくれないの!? マジで!?」

イケメン「女の子なら普通は怖いでしょ?」

男「そっか、そのパターンは考えなかった。……どうするべ?」

イケメン「いや、たぶん来てくれると思うけどね」

男「なんで?」

イケメン「いやだって信用してない奴に大切なもの預けないでしょ」

男「そっかそっか、イケメン大明神が言うなら信じるよ」

イケメン「イケメン大明神ってなにそれ?」

男「いや、待てよ。イケメン大明神もフラれマンだった。そう考えるとご利益があるか怪しい?」

イケメン「なに勝手言ってるんだ? というか僕は忘れてないぞ」

イケメン「僕がフラれて、ざまぁって思ったんだって?」

男「あっ、いや、ちょっとだぞ。ほんのちょっとだけ」

イケメン「……」

男「……」

イケメン「まあいい。許す」

男「……なんつうか、やっぱりイケメンだな!」

イケメン「もうからかわないんじゃないのか?」

男「いや、今のは違うよ。なんというか尊敬語のイケメン?」

イケメン「なにそれ?」

男「わからん。ふはは!」

イケメン「あはは!」

イケメンと俺は何だかとても可笑しくなって、声をあげて笑った。

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