【モバマス】みく「バースデーライブ」
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12:名無しNIPPER[sage saga]
2018/02/22(木) 08:50:46.18 ID:gJQnAjCL0
 スポットライトが点いた。李衣菜ちゃんと夏樹ちゃんがそこにいた。心臓の鼓動がバクバクとうるさい。
≪今日は何の日だー?≫
≪猫の日ー!≫
私と同じような煽り。イントロは私が知っているよりも長かった。よく見ると李衣菜ちゃんは青いネコミミヘッドホン、夏樹ちゃんはジャガーミミを着けている。
≪OKみんなわかってるねー!? それじゃあ聴いてよ!! 『ØωØver!!』≫
以下略 AAS



13:名無しNIPPER[sage saga]
2018/02/22(木) 08:51:18.81 ID:gJQnAjCL0
 曲の終わり、李衣菜ちゃんは≪センキュー!!≫と言って何かを投げた。それはカメラの方に向かって飛んできて、次第に形が分かってきた。ピックだ。さらに近づき、それはカメラにぶつかって、画面は暗くなった。直前に見えたのは、白いペンで書いた拙いネコの絵だった。いや、拙くなかったかもしれない。私の視界は嬉し涙で滲んでいて、テレビの輪郭すらも覚束ないから。
 菜々ちゃんが戻ってきた。私は彼女の顔を見れない。けど、彼女の胸に抱きついてしまった。柔らかい感触に包み込まれる。あーあ、そんなに泣いちゃって。カワイイ顔が台無しですよ? 菜々ちゃんはそう優しく語りかけた。
「……ほら、ハンカチです。どれだけ汚れてもいいですから、拭いてください」
 ありがと、菜々チャン。つっかえつっかえのダミ声しか出ない。ハンカチはすでに少し濡れていた。見上げると目が合った。彼女の目もうるんでいて、ウサギみたいに赤かった。少し噴き出したように笑うと、「みくちゃんからもらい泣きしただけですからっ!」とそっぽを向かれた。
 涙は留まるところを知らなかった。幸せに包まれたときにも涙ってこんなに出るんだな、と思った。
以下略 AAS



14:名無しNIPPER[sage saga]
2018/02/22(木) 08:53:29.13 ID:gJQnAjCL0
以上で完結です。
HTML化依頼出します。

過去作 李衣菜「午後11時」みく「午前5時」 ex14.vip2ch.com


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