13:名無しNIPPER[sage saga]
2018/03/03(土) 17:48:04.17 ID:PXmLgcwL0
勇者の家の扉が、幾度か叩かれる。
勇者は急げた様子で、扉へと駆け寄った。
勇者「はーい。どちら様で……って、村長さん。どうしたんですか?」
村長「おひさ。ほれ、王都からの手紙」
勇者「あぁ……王都からですか、ありがとうございます」
勇者は肩を落とした。
王都にいい思い出はあまりない。
村長「そだ、その手紙さ。速達で来たから急いで言った方が良いかもしれんよ?」
勇者「うぇ、これまためんどうな」
村長「行ってくるついでに、なんかお土産でも買ってきてよ。甘いもんがいいな」
勇者「適当に買ってきますよ」
手紙を渡し終えた村長は、踵を返し、我が家へと帰っていく。
一つだけ、周りの家とは違う大きな家だ。流石、村長。金回りが良い。
勇者「準備、しますか」
思わず息を吐く。気怠さを隠せずにいた。
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