ジャパニーズアベンジャーズ 特撮クロスオーバースピリッツ
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魔界岸
◆WzpMn05TJA
2018/03/14(水) 15:50:47.88 ID:ZTSovdFhO
「俺、昔から地球が侵略されそうになるのを何度も見てきました 直接戦う力はなくても将来は戦う人たちのサポートをしたいんです」
「じゃあコスモアカデミアで茂君と働けるの待ってます」
しっかりした子だと感心する……何故なら甲平が高校生の頃、ビーファイターとなる前に地球を自分が守るなんて、それ以前に人外と戦う人たちをサポートしようだなんてこれっぽっちも思った事はなかったからだ。
こういう子たちの想いがあるからこそ、地球は悪の手から守られてたのかもしれない……。
そんなことを考えたりしていると、いつのまにやら見学コーナーの時間が終了をむかえていた。
「以上になります ありがとうございました」
「こちらこそありがとうございました!! ゆい先生にもよろしくお伝えください」
ガイドは今までやったことがなく、面倒だと思っていたが案外楽しいものだ。
部署に戻ると今日の業務報告を書き、仕事を終えたのが午後六時。
この後はパーティーの時間だ。
トニーには一緒に直行しないかと誘われたが、荷物を置いてたいというのもあった為、一度自宅に戻ることにした。
荷物だけ、部屋に置くと鍵を締め、外出する。
トニーの家は甲平のアパートから自転車で約十五分かからないくらいの住宅街の一角にあり、比較的近い。
おそらく今回は酒も少なからず入るだろうし、徒歩で向かうことを決めると、まず甲平はクレアへの妊娠と誕生日を兼ねた祝いの品を買おうと近くにあるベビーグッズ専門店を訪ね、何を買おうかと悩んでいたところ、トニーからの着信が入る。
「何だよ? 今、行くからもうちょっと待ってろよ」
「甲平! 助けてくれ! こ、殺される!……」
「どうしたんだよ!?」
「ば、化け物が!……」
しかし電話はそこで途切れた。
トニーは大柄でボクシング経験者でそこら辺にいるようなチンピラなんかよりは断然強い
だが今の怖がりようは尋常ではなかった。
電話越しに恐怖が伝わってきて、何か見たことのない恐ろしいものを見てしまったかのようであったため、甲平はトニーに何かあったのではないかととてつもなく心配になってくる。
店を飛び出ると嫌な生温い風を振り切り、甲平はトニーの家へと走った……。
無事でいてくれ……それだけを甲平は必死に祈る。
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