少年「俺のクラスは亜人だらけ」
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9:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2018/03/09(金) 12:57:14.06 ID:uvoRIYNt0
少年「俺を買うのか?」

ベーラ「いいや、買いはしない。だが対価を求むのであれば差し出そうではないか」

そういってベーラ・ロードは俺を地面に放り投げてから両手を打ち鳴らした。

どこからともなく従者らしき人が現れ、俺にマグカップを差し出した。

ベーラ「さぁ! 受け取るがよい!!」

ばっと気取りながら片手を俺に向ける。

そのマグカップの中には湯気を立てるスープがなみなみと注がれていた。

嗅覚を通じて脳を犯す香りは空腹を耐えきれないほどに膨らませた。

気が付けば俺はそのスープを飲み干していた。

諦めていた生への欲求がよみがえる。野生のままに生きると言われてもしかたないほどに俺は欲求を抑えきれないでいた。

ベーラ「くつくつくつ。まるで犬よ!」

ベーラ「だが吸血鬼に犬が従うのは道理。さぁ契約は成立した!」

ベーラ「我に従い我のために死ねぃ!!」

この日。俺はたった一杯のスープと引き換えに吸血鬼に自分を売り渡した。


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