28:名無しNIPPER[sage]
2018/03/16(金) 09:09:36.22 ID:13r6ns/50
  
 ――芸能事務所―― 
  
 千聖「……という感じにまとめてきたわ。みんなが出してくれたデートの台本の案を」 
  
 彩「…………」 
  
 日菜「…………」 
  
 イヴ「…………」 
  
 麻弥「…………」 
  
 彩「あの、千聖ちゃん……」 
  
 千聖「どうしたの?」 
  
 彩「私の案は夢の国での王道デートだったと思うんだけど……」 
  
 千聖「彩ちゃん、気持ちは分かるけど……あそこはダメよ」 
  
 千聖「販売するためのCDにあそこの名前を使うとたくさんお金がかかるのよ」 
  
 彩「そっか……やっぱりダメだったんだね……」 
  
 千聖「でも公園でデートなんて可愛らしくていいんじゃないかしら?」 
  
 千聖「彩ちゃんらしい手ご――親しみやすさがあって」 
  
 彩「いま『手頃』って言いかけてなかった!?」 
  
 千聖「気のせいよ」 
  
 日菜「千聖ちゃーん、あたしのも全然違うよ〜?」 
  
 千聖「ああ、日菜ちゃんの案は……なんていうか、ね……」 
  
 千聖「……途中から『おねーちゃん』っていう単語が何個出てくるか数えていたわ」 
  
 千聖「70個目くらいで数えるのを諦めたわ」 
  
 千聖「それに何故か途中から紗夜ちゃんが登場して恋人そっちのけになっているし……」 
  
 千聖「……まかり間違ってもあれをファンの人たち向けのCDとして収録出来ないわよ」 
  
 日菜「えー、そーかなぁ?」 
  
 千聖「そういうものなの」 
  
 日菜「そっかぁ……」 
  
 千聖「日菜ちゃんの案みたいなのがやりたいなら紗夜ちゃんにお願いしなさい。それからここに連れてくれば私が演技指導してあげるから」 
  
 千聖「だから今回は私の台本で我慢してくれないかしら」 
  
 日菜「うーん、そうだね……」 
  
 日菜「……うん、分かったよ。あたしの原案の方はおねーちゃんにお願いしてみるね!」 
  
 千聖「ええ、そうしてちょうだい」 
  
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