101:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 07:03:20.14 ID:EAF0Yir90
  
  
 「ちょっと待て…今…何と言った…?」 
  
  
 それは内村だ。 
  
 内村は先ほどの右京の言葉にある反応をするが 
  
 右京はそんなことなどお構い無しに米沢にあることを頼んだ。 
  
  
 「米沢さん、ガムテープから発見された指紋ですが至急照合してほしい人物がいます。」  
  
  
 「そう言われましても…既に前科者や関係者の指紋を照合していますが?」  
  
 「いえ、それとは別で… 
 静岡県警の遺留品係の方に、ある人間の指紋と照合すれば恐らく一致すると思いますよ。」  
  
  
 「わかりました。それではすぐに問い合わせます。」 
  
  
 そういって大急ぎで確認作業に入るために部屋を出ていく米沢。 
  
 それと同時に伊丹たちが右京に詰め寄った。 
  
  
 「指紋が照合って…杉下警部はもう犯人が分かっているんですか!?」  
  
  
 「何だ、それなら事件は早期解決じゃないですか。」  
  
  
 「それで犯人は一体誰なんですか?」 
  
  
 今のやり取りを見て既に右京がこの事件の犯人に気づいていることを察した伊丹たち。 
  
 そんな伊丹たちは当然誰が犯人なのか教えろと言ってくるわけだが… 
  
  
 「杉下さん…大丈夫なんですか?捜査一課を巻き込んで…もしものことがあったら…」  
  
  
 「恐らくですが呪いのビデオのことさえ言わなければ…たぶん大丈夫かと…」 
  
  
 さすがに不安の色を隠せないカイト。 
  
 もしも事件の詳細を話したせいで呪いが拡散すればそれは取り返しのつかないことになる。 
  
 そんな不安でいるカイトだが 
  
 そこに今まで席でふふんぞり返っていた内村が立ち上がり 
  
 何か思いつめた表情で右京たちにあることを問い詰めた。 
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