103:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 07:06:20.66 ID:EAF0Yir90
  
  
 「それではご説明します。 
 被害者の自宅のガムテープから見つかった指紋は  
 45年前に井戸に閉じ込められ、そしてそれから30年後に、  
 静岡県の伊豆パシフィックランドにある貸別荘の床下にある井戸から  
 死体となって発見された山村貞子という女性のモノと一致しました。」 
  
  
 「 「なにぃぃぃぃ!?」 」 
  
  
 その報告に伊丹たちは驚きを隠せなかった。 
  
 今の話しが正しいのなら吉野を追い詰めた人物は45年前に死んだ人間ということになる。 
  
  
 「ま…まさかその山村貞子って女が犯人なんですか?」  
  
  
 「バカッ!そんなわけねえだろ!45年も前に死んだ人間が殺人なんか行えるもんか!?」  
  
  
 「けど指紋が…これはどう説明すれば…」 
  
  
 「杉下!貴様…こんな世迷言を調べていたのか!  
 ふざけるにも限度というものがあるぞ!謹慎だ!謹慎!とっととこの場を去れ!!」 
  
  
 そんな事実を聞いてこの場にいる誰もが信じられなかった。 
  
 このことを世間に公表することなど出来ない。 
  
 それをやれば警察の威信に関わる。きっと何かの間違いだ。 
  
 そう思い誰もがこの事実を認めたくはなかった。 
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