73:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 01:36:55.76 ID:EAF0Yir90
  
  
 8月30日 AM9:00  
  
  
 「杉下さん!重大な事がわかりました…っていねぇし…  
 やっぱあの人も所詮は人間か。 
 自分があと3日後に死ぬなんてわかれば仕事どころじゃないよな。」 
  
  
 それからすぐに特命係の部署に着くのだが… 
  
 いつもなら自分よりも早く着いているはずの右京の姿がなかった。 
  
 恐らく昨日のことで自分の死期を悟り恐くなって逃げ出したのではと… 
  
  
 「おはようございます。」 
  
  
 「うわぁっ!後ろにいたんですか!? 
 脅かさないでくださいよ…俺てっきり…いえなんでもありません。」 
  
  
 「はてさて何を言っているのやら… 
 それで先ほど大声で叫んでましたが何かわかったのですか?」 
  
  
 「実は俺…悦子に呪いのビデオの噂を聞いたんですけど…」  
  
  
 「まさかキミ…早津さんみたく悦子さんに呪いのビデオに呪いを…」  
  
  
 「いや!そんなことしませんよ! 
 まぁギリギリで思いとどまったんですけど…  
 …ってそうじゃなくて悦子が昔聞いた呪いのビデオに関わる噂話があるんですけどね。」 
  
  
 そしてカイトは悦子から聞いた話を右京に語った。  
  
 悦子が聞いた話によればとある女子学生が古い屋敷に迷い込んだ夢の話らしい。  
  
 その女子学生は広い屋敷の中で迷子になり、ふと気づくとある階段の前に近付いていた。  
  
 彼女はその階段を上ろうとするがその階段を上の階から奇妙な不気味さを感じてしまい、  
  
 階段を上ることが出来なかった。  
  
 だがそんな時だった。  
  
  
  
 『 『ギャァァァァァァァァァァァ!!!!!』 』 
  
  
  
 若い女の叫び声が聞こえた、気になった女子学生は屋敷を飛び出し声のした庭へ向かった。  
  
 そこには古びた井戸があり、 
  
 それに白い服を着た髪の長い女を襲う中年の男が彼女を殺そうとして… 
  
  
 「その長髪の女は中年の男によって井戸の中に落ちていったという話です。」  
  
  
 「ヒィィッ!?恐えな…何だそれ…怪談か?」  
  
  
 「あ、課長お早うございます…ていうか居たんですね。」  
  
  
 「コーヒー貰いに来たのにお前らが変な話をして気付かなかったのが悪いんだろ。  
 それにしてもさっきの話なんだよ…朝っぱらから恐がらせるなっての!」 
  
  
 カイトの話を偶然立ち聞きしてしまった角田。 
  
 そのままMyカップにコーヒーを注ぎながら欠伸を上げていた。 
  
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