【艦これ】叢雲「甘えたな提督」
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17: ◆7OUWtrrklk[saga]
2018/03/22(木) 17:57:52.76 ID:i93qXE2v0
今日の司令室はいつもより騒がしかった。
 響くのは怒声。
 提督が怒っているのではない。提督が怒られているのだ。

霞「だからここはこの編成で行く方がいいって言っているでしょうが!」

提督「いやしかしまだこの子は練度が低い。しっかり練度の高い子たちで固めて――」

霞「そんなこと言っていたら誰も育たなくなるわよ! 百の演習より一の実践!」

提督「ぬう」
 
 怒声の主は朝潮型駆逐艦十番艦である霞。叢雲に次ぐこの鎮守府の古参メンバーであり、作戦立案補佐の地位を持つ艦娘である。
 今回の作戦は次第に迫ってきた大規模作戦に向けた艦娘の練度向上の為のものだった。
 誰を育成するのか、どの艦種の層が薄いのか、まではスムーズに話し合いが進んだが、ここにきて二人の価値観が対立してしまったのだ。

提督「他の練度の高い子らと行くことによって学ぶことも多いだろう」

霞「練度の高い子が活躍しているのを後ろでぼけっとみてろって? そんな暇があるのなら複数の子を同時に育成した方が効率的よ!」

 安全に練度を上げていきたい慎重派の提督と、効率的に練度を上げていきたい効率派の霞。
 二人の言い分はどちらも正しく、故に話し合いは拮抗する。
 だがその拮抗こそがより良い作戦の立案につながると二人は知っていた。


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