599:名無しNIPPER[saga]
2019/06/08(土) 22:44:54.90 ID:9+Zy6u7A0
すぐ隣に、千早ちゃんがいた。
雨に濡れそぼって、ノートを抱えて。
「千早ちゃん!」
私は必死に呼んだ。
けれども、その声は届かない。
代わりに見えるのは、怯えの瞳。
何度声をかけても。
何度その肩に触れようとしても。
千早ちゃんは、怯えた声をあげて逃げてゆく。
待って!
待ってよ千早ちゃん!
私はここにいるよ!
千早ちゃん!
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