7: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 11:35:28.48 ID:X17K8DuQ0
  
  
 「勝手に使ってすみませんっ。その、誰も使ってない場所を探してて……」 
  
 「まぁ、気まぐれに使ってるからね」 
8: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 11:36:11.13 ID:X17K8DuQ0
  
  
 「あいたたっ。まだまだ練習が必要だなぁ」 
  
  苦笑いをする工藤さんを見て、自分もやっと笑った。 
9: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 11:36:54.47 ID:X17K8DuQ0
  
  
 「あ……い……っ」 
  
  忍は何かを言おうとして、急に言い澱んだ。 
10: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 11:38:15.79 ID:X17K8DuQ0
  
  
 ◇ 
  
  
11: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 11:39:27.40 ID:X17K8DuQ0
  
  
 ―――――― 
 ――― 
  
12: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 11:39:55.97 ID:X17K8DuQ0
  
  
  忍は、音楽プレイヤーを持ったまま何かを考えているようだった。 
  固まったままの姿に僕が怪訝な顔をし始めると、それを見なかったように思いつきの顔を返してきた。 
  
13: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 11:40:36.97 ID:X17K8DuQ0
  
  
  細かく刻んだハイハットの音から始まって、明るいピアノが流れ出す。 
  忍がすっと息を吸う音が、僕の耳に残る。 
  
14: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 11:41:38.89 ID:X17K8DuQ0
  
  
  
 「どう? キーとかアクセントとか、それに最後のサビは自信あるよっ」 
  
15: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 11:42:31.79 ID:X17K8DuQ0
  
  
 ―――――― 
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16: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 11:43:39.82 ID:X17K8DuQ0
  
  
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17: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 11:44:36.85 ID:X17K8DuQ0
  
  
  ちょっと休憩しようと僕の声が喉から出る前に、忍の足が引っかかって姿勢を崩す。 
  忍がどさっと尻もちをついても、アイドルソングは無情に流れ続けた。 
  
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