29: ◆kiXe9QcYqE[saga]
2018/04/14(土) 00:24:20.67 ID:qu2ciWen0
作戦終了。ガルナハンの街は、連合軍基地陥落の知らせを受け、活気を取り戻していた。
解放の喜びに色めく人々、街を救った英雄として歓迎され、照れくさそうに笑うシン。
アスランはその光景をセイバーのモニター越しに見やり、笑みを浮かべた。
だが、ザフトの勝利がもたらしたものは、それだけではなかった。
街の影に引きずりこまれ、男たちに足蹴にされ、血を流す連合軍の兵士たち。
連合軍がこの街にしてきたことを考えれば、当然の仕打ちではあるし、
戦争をしている以上、どちらかが戦いに勝てば、負けた方は苦汁を嘗めることになる。
頭では理解していても、アスランはその光景に後味の悪さを感じずにはいられなかった。
アスラン「わかっていたことじゃないか。何を今更…」
自嘲し、セイバーのコクピットハッチを開く。
困難な作戦をやり遂げ、期待に応えた部下に、ねぎらいの言葉のひとつぐらいかけてやらなければ、と。
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