秋雲「桜色が揺れていた」
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2: ◆foQczOBlAI[saga]
2018/04/14(土) 22:54:17.06 ID:CukocDRT0


視界の端で鮮やかな薄紅色が揺れた。桜かと思ったけど、君だった。


以下略 AAS



3: ◆foQczOBlAI[saga]
2018/04/14(土) 22:55:11.41 ID:CukocDRT0

「違う違う。お花見でも行こうか」

「ん……ええっ!」

以下略 AAS



4: ◆foQczOBlAI[saga]
2018/04/14(土) 22:56:14.31 ID:CukocDRT0

巻雲は納得した様子でぱっと表情が明るくなる。ころころ変わるからホント見てて面白い、色んな顔をさせたくなる。

もちろん秋雲さんとしても一番好きなのは笑顔だけどね、怒った表情や困った表情もベターなのよ。だからついついからかっちゃう。

以下略 AAS



5: ◆foQczOBlAI[saga]
2018/04/14(土) 22:57:09.46 ID:CukocDRT0


「じゃあまた明日、よろしくー!」


以下略 AAS



6: ◆foQczOBlAI[saga]
2018/04/14(土) 22:58:15.72 ID:CukocDRT0


翌日、雨が窓を打つ音で目が覚めた。空は生憎の空模様、ははは、巻雲の言ったとおりだ。

やっぱり珍しいこと言うのが悪かったかなぁ。この雨じゃ満開だった桜も散ってしまうだろう。
以下略 AAS



7: ◆foQczOBlAI[saga]
2018/04/14(土) 22:59:38.11 ID:CukocDRT0

私は精一杯の笑顔を作り巻雲の頭に手を置く。いや、やっぱり小さいなこの子。

弱っている今だといつも以上に小さい。

以下略 AAS



8: ◆foQczOBlAI[saga]
2018/04/14(土) 23:00:37.67 ID:CukocDRT0

「そうやって秋雲はいつも自分勝手なんだからぁ!」


後ろの巻雲から抗議の言葉が出てくる。あーあー聞こえません、秋雲さんは聞こえません。今までの不満を開放するかのように止まらないそれをBGMとして聞き流しながら目的地に向かう。
以下略 AAS



9: ◆foQczOBlAI[saga]
2018/04/14(土) 23:01:41.63 ID:CukocDRT0

なんでそんな不確定な言い方をしているかって?うん、秋雲さんが原因だからです。噂になってるよーって事情を知ってる子達から聞いたんだ。

いくつかある会議室だが、会議室とは名前だけで談話室や作業室になっている部屋も存在する。

以下略 AAS



10: ◆foQczOBlAI[saga]
2018/04/14(土) 23:02:16.68 ID:CukocDRT0

 
巻雲がカチコチに固まってる隙にいすに座らせる。対面に座るとおもむろにスケッチブックを開く。
 
今日は元々カラーで描く予定だったので色鉛筆を持ってきた。
以下略 AAS



11: ◆foQczOBlAI[saga]
2018/04/14(土) 23:02:47.61 ID:CukocDRT0


仕方ない、始めの一枚は真っ赤な巻雲を描こう。そのほうが桜っぽいし、一日中描く予定だしね。
 
巻雲が完全に復活して騒がれても面倒くさいしはやく、それでいて丁寧に仕上げていこう。
以下略 AAS



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