周子「総選挙やね、プロデューサーさん」
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30: ◆vOwUmN9Rng[saga]
2018/04/16(月) 00:20:39.57 ID:wXMMdwi10
プロデューサーさんの顔が、再び少し厳しくなる。

あたしも、少しだけ身構える。


以下略 AAS



31: ◆vOwUmN9Rng[saga]
2018/04/16(月) 00:21:18.01 ID:wXMMdwi10
「冗談だ冗談。あの晩のことはよーく覚えてるぞ」


あたしだって覚えてる。

以下略 AAS



32: ◆vOwUmN9Rng[saga]
2018/04/16(月) 00:21:59.72 ID:wXMMdwi10
「明けて総選挙だ。リベンジしたな?」


「うん」

以下略 AAS



33: ◆vOwUmN9Rng[saga]
2018/04/16(月) 00:22:25.71 ID:wXMMdwi10
「1位になれたのは周子の努力のおかげだ。本当によくやったよ。目の色変わってたからなあ、あの時のお前。でもな、それだけじゃない」


小首を傾げたあたしを見て、プロデューサーさんは小さく口角を上げた。

以下略 AAS



34: ◆vOwUmN9Rng[saga]
2018/04/16(月) 00:23:23.43 ID:wXMMdwi10
「声出し選挙の結果を見て目の色を変えたのはお前だけじゃないってことだよ。

お前のファンが皆、周子にガラスの靴を履かせて、ドレスを着せて、舞踏会行きの馬車を用立てたいって思った結果がシンデレラガールだ」


以下略 AAS



35: ◆vOwUmN9Rng[saga]
2018/04/16(月) 00:24:17.39 ID:wXMMdwi10
「2位だったことに対する同情票もあったかもしれないし、1位になったから、次は別のアイドルに投票するってファンもいるかもしれん。

でもな、ずっと応援し続けてくれる、周子にまた舞踏会で踊ってほしいってファンだっているはずだ。同情票だけで1番になんかなれるもんか。

シンデレラガールってのは、そんな軽々しいもんじゃない。周子だってそれは分かってるだろ?」
以下略 AAS



36: ◆vOwUmN9Rng[saga]
2018/04/16(月) 00:24:47.42 ID:wXMMdwi10
突然投げかけられた質問の意図が分からなくて、あたしは面食らう。

椅子の背もたれが、プロデューサーさんが預けた体を受け止めきれなくて鈍い悲鳴を上げた。


以下略 AAS



37: ◆vOwUmN9Rng[saga]
2018/04/16(月) 00:25:28.74 ID:wXMMdwi10
「そりゃ……行きたいよ。喜ぶ顔が見たいし」


誰の? とはプロデューサーさんは訊いてこなかった。

以下略 AAS



38: ◆vOwUmN9Rng[saga]
2018/04/16(月) 00:26:02.16 ID:wXMMdwi10
まだ煮え切らない様子のあたしを見て、プロデューサーさんは小さく嘆息する。


「ま、今回の俺は忍ちゃんと穂乃香ちゃん一押しなんだけどな」

以下略 AAS



39: ◆vOwUmN9Rng[saga]
2018/04/16(月) 00:27:11.39 ID:wXMMdwi10
「いやー、だって聞きたいだろ。あの2人の歌。

いや待ていかんな、2人じゃないな。あずきちゃんと柚ちゃんもいれた4人で痛い痛いいだだだ抓るな抓るな腕を抓るな痛い痛い痛い」


以下略 AAS



40: ◆vOwUmN9Rng[saga]
2018/04/16(月) 00:28:25.31 ID:wXMMdwi10
「なにこれ?」


投票券? 総選挙の?

以下略 AAS



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