周子「総選挙やね、プロデューサーさん」
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38: ◆vOwUmN9Rng[saga]
2018/04/16(月) 00:26:02.16 ID:wXMMdwi10
まだ煮え切らない様子のあたしを見て、プロデューサーさんは小さく嘆息する。


「ま、今回の俺は忍ちゃんと穂乃香ちゃん一押しなんだけどな」

以下略 AAS



39: ◆vOwUmN9Rng[saga]
2018/04/16(月) 00:27:11.39 ID:wXMMdwi10
「いやー、だって聞きたいだろ。あの2人の歌。

いや待ていかんな、2人じゃないな。あずきちゃんと柚ちゃんもいれた4人で痛い痛いいだだだ抓るな抓るな腕を抓るな痛い痛い痛い」


以下略 AAS



40: ◆vOwUmN9Rng[saga]
2018/04/16(月) 00:28:25.31 ID:wXMMdwi10
「なにこれ?」


投票券? 総選挙の?

以下略 AAS



41: ◆vOwUmN9Rng[saga]
2018/04/16(月) 00:29:18.85 ID:wXMMdwi10
眉をひそめながらも、言われるがままに携帯電話で『シンデレラガールズ』を検索する。

検索エンジンの1番上からたどり着いたのは、煌びやかなトップページと、その中でもさらに煌びやかな総選挙のバナー。

特設ページには歴代のトップアイドルの画像が並んでいて、あたしの姿もその中に混ざっていた。
以下略 AAS



42: ◆vOwUmN9Rng[saga]
2018/04/16(月) 00:29:46.06 ID:wXMMdwi10
『既に投票されています』


アイドル名を検索しようとしたあたしに、赤字のエラーメッセージが待ったをかけた。

以下略 AAS



43: ◆vOwUmN9Rng[saga]
2018/04/16(月) 00:30:16.27 ID:wXMMdwi10
ぴたりと携帯をスクロールする指が止まった。

着飾ったあたしが画面の中で、この間収録したお礼の言葉を述べている。


以下略 AAS



44: ◆vOwUmN9Rng[saga]
2018/04/16(月) 00:30:44.19 ID:wXMMdwi10
獲物を見つけた猫のように、ぱっと顔を上げる。

プロデューサーさんは、また先ほどまでのように手元のパソコンに顔を向けていた。

その表情は、横顔しか見えないせいかよく分からなかった。
以下略 AAS



45: ◆vOwUmN9Rng[saga]
2018/04/16(月) 00:31:13.70 ID:wXMMdwi10
「も、もー! なによプロデューサーさん。忍ちゃんでも穂乃香ちゃんでもないやん、この投票券! ま、間違ってんじゃないの投票先!」


「うるせ。うるっせえ。あー可愛いなあ! フリルドスクエアはかっわいいなあー!」

以下略 AAS



46: ◆vOwUmN9Rng[saga]
2018/04/16(月) 00:31:59.16 ID:wXMMdwi10
2人して、指まで指して大声で笑う。

机や棚に反響して、あたしたちの声が室内を思い切り飛び回っている。

しばらくそうしていたけれど、特に示し合わせておいたわけでもないのに、あたしとプロデューサーさんはぴたりと同時に笑うのをやめた。
以下略 AAS



47: ◆vOwUmN9Rng[saga]
2018/04/16(月) 00:32:40.55 ID:wXMMdwi10
沈黙に耐えきれなくなったのは、あたしでもプロデューサーさんでもなく、電気ポットだった。

隣の部屋でぴろぴろぴろと湯が沸いたことを知らせる電子音が鳴り響き、あたしの肩はびくりと震える。


以下略 AAS



48: ◆vOwUmN9Rng[saga]
2018/04/16(月) 00:33:07.59 ID:wXMMdwi10
「頑張れないときは頑張らなくていい。周子は自分らしく、周子らしくあり続けてくれたらいい。俺は頑張ってる周子も、そうでない周子も好きだ」


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