43:名無しNIPPER[saga]
2018/04/18(水) 22:42:09.28 ID:TJ54YBWd0
衝撃を受けたような顔で、何も言えなくなった女の子。完全に固まっていた。リボンの色からして、彼女は一年生だろう。
対する男子の方(こちらもたぶん一年生)は何度か「ごめん」と言いながら、逃げるようにその場を去って行った。
えー、あー、うん。
幸いなことに、まだ女の子は俺の方に気付いてないし、今のうちに離れよう。
そう思って、ゆっくりと足を後ろに運ぶ。
その内に、女の子がポロポロと涙をこぼして泣いているのを視界に入れてしまう。
非常に後ろ髪を引かれるが、面識のない俺があの女の子に接触して事態が好転する可能性はあり得ないので、迷わず立ち去る。
ごめんね、と、せめても心の中で思っておいた。ただの自己満足である。
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