宮尾美也「ネコになった日」
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15:名無しNIPPER[saga]
2018/04/27(金) 03:19:16.30 ID:6FtTvWVno
部屋の電気が消えて真っ暗になりました。
お部屋の中はとっても静かです。

P「はぁ……」

だから、プロデューサーさんがしたため息は私の耳にもよく聞こえました。
まだ眠っていないんでしょうか。

P「どうせ一人、か……」

さっきのお友達のお話を気にしているんでしょうか。

P「一人。ずっと一人……か……」

誰かに向かって言っているわけじゃないのはわかります。
でも、その声はとても寂しそうで、悲しそうで。
私は段ボールからひょいと身を乗り出してベッドに近づきます。
ネコさんのおめめは暗い所でもよく見えるんですね〜。
ベッドはちょっと高いですけど、ひとっとびです。
枕の横にジャンプして着地しました。

P「うわっ、びっくりした」

プロデューサーさん、美也ですよ。
ここいますよ。
そう伝えたくて、私はプロデューサーさんのほっぺたをペロッとなめました。
思わず出ちゃった行動ですけど、落ち着いて考えるとちょっと恥ずかしいですね。

P「なんだ? 慰めてくれるのか」

横向きに寝たまま、私の頭を撫でてくれます。
はい、プロデューサーさんが苦しかったり悲しかったりしたら、私が慰めてあげますよ。

P「……ありがとうな」

いいんですよ、プロデューサーさん。
ずっとずっと、私たちのために頑張ってくれてるんです。
私たちをずっと励まし続けてくれますけど、プロデューサーさんだってつらい時だってありますよね。
おうちに一人でいると寂しくなる時だってありますよね。
いいんですよ、プロデューサーさんだって、人間なんですから。
それでいいんですよ。
おうちの中でなら、どれだけ弱くなっていいんです。
私が慰めてあげますよ。



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