25:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 15:49:28.65 ID:A6rjc17z0
 「あの……トレーナーさんにも、ご了解をいただいていますので、心配はいりませんよ」 
 「そ、そうですか……?」 
  
  むしろ、「白菊さんはすっごく育て甲斐がありますっ!」と、トレーナーさんは鼻息を荒くしていました。 
  
26:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 15:52:18.27 ID:A6rjc17z0
  ここ最近は、外にご出張されてばかり――プロデューサーさん、本当に忙しそう。 
  
  
  
 「……あら」 
27:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 15:55:39.28 ID:A6rjc17z0
 「お待ちしてましたよ! お疲れ様ですっ!」 
 「お、お疲れ様です……?」 
  
  
  次の日、レッスンスタジオに着くと、トレーナーさんが臨戦態勢と言った様子で、私と白菊さんを迎えました。 
28:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 15:56:55.47 ID:A6rjc17z0
  ほ、本当に――? 
  
  やがて、レッスンが始まると、それは襲ってきました。 
  
  トレーナーさんに――。 
29:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 15:59:29.61 ID:A6rjc17z0
 「…………」 
  
  
  帰り道、やはり白菊さんは、自責の念に囚われてしまっているようでした。 
  
30:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 16:04:10.18 ID:A6rjc17z0
  事務所に戻ると、事務員さん一人だけでした。 
  
  彼女が受話器を置いた所で、ちょうど私と目が合ったので、クールな笑みを返してくれます。 
  
 「どうだった?」 
31:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 16:08:26.70 ID:A6rjc17z0
 「そうだね」 
  事務員さんは、淡泊に答えます。 
  
  
 「……そうですか」 
32:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 16:09:55.96 ID:A6rjc17z0
 「……えっ」 
  
  自分の席に戻り、事務員さんは続けます。 
  
 「専ら、バスと徒歩らしい。 
33:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 16:12:38.92 ID:A6rjc17z0
  私には、ちっとも分かりませんでした。 
  
  いや――。 
  
  
34:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 16:16:27.13 ID:A6rjc17z0
  とても失礼な事を、言ってしまいました。 
  
  ですが――。 
  
 「初めは、冗談だと思いました。会社を潰そうとしている、だなんて…… 
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