【デレマスss】リスと食べものの話
1- 20
1:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/10(木) 04:24:09.49 ID:wNYf+gBu0
深〜い森の中に、1匹のリスが住んでいました。

そのリスはとても臆病で、しかしとても優しいリスでした。

SSWiki : ss.vip2ch.com



2:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/10(木) 04:26:06.45 ID:wNYf+gBu0
今日も、リスはいつものように木の実を集めていました。

リス「たくさん木の実がとれました…これで、しばらくは安心ですけど」

すると、下の方からなにやら声が聞こえてきます。
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/10(木) 04:27:46.10 ID:wNYf+gBu0
リス「だ、誰かの悲鳴が聞こえるんですけど…」

心配になったリスは、こっそり下に降りてみました。

オオカミ「」ガツガツ
以下略 AAS



4:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/10(木) 04:35:15.45 ID:wNYf+gBu0
リス「ひぃっ」

オオカミ「!だれかいるのか!?」

リスは逃げようとしましたが、オオカミに見つかってしまいました。
以下略 AAS



5:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/10(木) 05:02:38.00 ID:wNYf+gBu0
ですが、リスにはひとつ、気になることがありました。

リス「あの、オオカミさん」

オオカミ「なんだ?」
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/12(土) 00:54:25.09 ID:HW5r8sT+0
リス「そ、それなら…私みたいに、木の実を食べればいいじゃないですか…」

リスがそう言うと、オオカミは困った顔をして言いました。

オオカミ「ウチらオオカミは、木の実だけじゃ生きていけないんだ。だから他の動物を捕まえて食べる…それは仕方ないことで、当たり前のことだ」
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/12(土) 00:54:52.48 ID:HW5r8sT+0


リスはとても驚きました。自分も、誰かの命をもらって生きていただなんて!

オオカミ「食事の邪魔だから、もうどこかにいってくれ。引っ掻くぞ!」
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/12(土) 00:55:23.52 ID:HW5r8sT+0
ーー
巣への帰り道で、リスは考えていました。

リス「…いっそ、お花にでもなってしまいたいんですけど…」

以下略 AAS



9:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/12(土) 00:56:09.09 ID:HW5r8sT+0
その時、どこからか声が聞こえてきました。

「そこのリスさん」

リス「だっ、誰ですか?」
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/12(土) 00:56:36.33 ID:HW5r8sT+0


キノコ「花になりたいと言っていたけど、どうしてなんだ?」

リス「…お花になれば、誰かの命をもらわなくても生きていけるから…」
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/12(土) 00:57:17.33 ID:HW5r8sT+0
キノコ「花だって、地面にある栄養を食べてる…その栄養は元々、葉っぱとか、死んじゃった動物とか…そういうのからできてるんだ」

キノコは続けます。

キノコ「リスさんが木の実を食べなきゃ生きていけないように…どんな生き物も、誰かを食べないと生きていけないんだ」
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/12(土) 00:57:55.05 ID:HW5r8sT+0
リス「…そんなの、悲しすぎます…」

リスは、今にも泣いてしまいそうでした。

キノコ「悲しいし、辛いかもしれないけど…この森ではみんな、そうやって生きてるんだ。私たち生き物は、独りじゃ生きていけないから…」


13:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/12(土) 00:58:25.23 ID:HW5r8sT+0
ーー
巣穴に戻ったリスは、一人考えていました。

リス(木の実だって、生きている…それを私が、勝手に食べていいのでしょうか…)

以下略 AAS



14:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/12(土) 00:59:00.69 ID:HW5r8sT+0
「食べないの?」

リス「ひっ!?」

急に耳元で声がしたので、リスはとても驚きました。
以下略 AAS



15:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/12(土) 00:59:39.15 ID:HW5r8sT+0

リス「木の実の、おばけ…?」

おばけ「さっきまでの話を聞いてて、リスさんに会いたくなったから…来ちゃった」

以下略 AAS



16:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/12(土) 01:00:14.12 ID:HW5r8sT+0

おばけ「どうして恨むの…?」

リス「え、だ、だって…勝手に食べられて死んじゃったら、誰だって恨むと思うんですけど…」

以下略 AAS



17:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/12(土) 01:02:23.34 ID:HW5r8sT+0

おばけ「食べられてる時は、とっても痛かったよ…痛いよ、痛いよって、大声で泣いちゃうくらい」

リス「ひっ…ご、ごめんなさい…」

以下略 AAS



18:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/12(土) 01:02:58.06 ID:HW5r8sT+0


悲しそうにほほえんで、おばけは言いました。

リス「うぅっ…ひぐっ」
以下略 AAS



19:名無しNIPPER[ saga]
2018/05/12(土) 01:03:50.32 ID:HW5r8sT+0
ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーーー
「…〜い」

以下略 AAS



20:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/12(土) 01:04:35.59 ID:HW5r8sT+0

乃々「…あっ、美玲さん…おはようございます」

美玲「おはよう。まったく、机の下なんかで寝てたら風邪ひいちゃうぞ…ってノノ、何で泣いてるんだ?」

以下略 AAS



21:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/12(土) 01:05:05.01 ID:HW5r8sT+0
ーーー

「「「いただきます」」」

美玲「ここのハンバーグ、蘭子がおすすめって言ってたけどすごく美味しいな!」
以下略 AAS



25Res/9.83 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice