17: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/06/06(水) 17:14:45.58 ID:IZO3JF8l0
  
  
 酒場に似合う荒い言葉とは裏腹に、可愛らしい声が脳天に響いた 
  
 と同時に、尻にも鈍い衝撃が響く 
18: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/06/06(水) 17:15:13.12 ID:IZO3JF8l0
  
  
 「あんた、勇者様でしょ?」 
  
  
19: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/06/06(水) 17:15:41.14 ID:IZO3JF8l0
  
  
 脳天に稲妻が落ちる 
  
 ひひひひひ一晩よろしくだって!? 
20: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/06/06(水) 22:21:46.54 ID:IZO3JF8l0
  
  
 ―――――― 
  
 「ほら、アンタも何か頼みなよ!あ、お姉さーん、私はビールね!」 
21: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/06/06(水) 22:22:13.10 ID:IZO3JF8l0
  
  
 「もちろん知ってるさ。だから私たちは、こんな窓もない倉庫みたいなスピークイージーで飲んでるんだろうが」 
  
  
22: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/06/06(水) 22:22:41.16 ID:IZO3JF8l0
  
  
 そう、禁酒法が制定されたからといって世間が「はいそうですか」と素直に受け入れるわけが無かった 
  
 魔王健在の頃、酒は人々から不安を拭い、恐怖から目をそらしてくれた 
23:今日はここまでです ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/06/06(水) 22:23:07.88 ID:IZO3JF8l0
  
  
 「酒場で一番信用でされない奴。それは、素面の男さ」 
  
 「そんな奴に、誰も情報は渡さない。もちろん私もさ」 
24:名無しNIPPER[sage]
2018/06/07(木) 02:06:46.70 ID:DVCYn8HDO
 乙 
 スリープじゃなくてスピークだよ 
  
25:名無しNIPPER[sage]
2018/06/07(木) 21:43:23.53 ID:otY7L2Tio
 期待 
26: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/06/08(金) 22:53:01.93 ID:/Kiw1pMk0
  
 ―――――― 
  
  
 「黄金色の酒だ」 
27: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/06/08(金) 22:53:30.07 ID:/Kiw1pMk0
  
  
 そういえば魔王討伐の旅の中、手持ちの食糧が尽きかけ、鞄の底に残っていたわずかな麦をそのまま齧ったことがあったが。 
  
 この苦みは、あの時感じた麦のそれと似ているかもしれない。 
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