晶葉「できたぞ助手! アイドルの貞操観念が逆転するスイッチだ!」
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13:名無しNIPPER[saga]
2018/05/12(土) 09:58:21.19 ID:BF8WTLxg0
P「えっ? いや、そこをなんとか。ロッカーの鍵なら壊していいから」

あやめ「むっ、P殿はわたくしを見くびっておられるのですか? ロッカー程度の鍵開けなら十秒もいりません」フンスフンス

P「それは頼もしい。ではその見事なニンジャスキルでお願いだから服をとってきてください、何でもしますから」

あやめ「ん? いま何でも――」

P「プロデューサーとしてできる範囲でね!」

あやめ「……いいでしょう。ですが、貞操観念が逆転した影響が記憶にもあらわれているのですか? P殿のロッカールームは、もうずいぶん前に撤去されたではありませんか」

P「寝耳に水」

あやめ「去年の夏、P殿がロッカーに放置したままのシャツが原因で起こった猥シャツ事件をお忘れですか?」

P「初耳ですが」

あやめ「あ、あれ程の凄惨な事件を覚えてないと!?」

P「そう言われてもな、こっちの世界で起きたことなど知る由もないんだが」

あやめ「こっちの、世界……? P殿、貞操観念が逆転した影響で、記憶障害どころか妄想癖まで……」

P「本気で心配してる声色やめよ? 俺は正常だからね? むしろ君たちが狂ってるんじゃないかと思うんだよね、僕は」

あやめ「P殿……だいじょうぶです。祖父が良いお医者様に伝手があります。きっと良くなります。もしダメでも……その時は私がP殿を、一生お側で支えますから……っ」

P「悲壮な決意とかいらないから。俺の中の正常な部分が、俺の自己正当性に疑問を投げかけちゃうから、本当にやめて。というか晶葉から通知が届いてるだろ? プロデューサーのリフレッシュ休暇のために、平行世界から貞操観念が逆転したプロデューサーがやってきました、って」

あやめ「待ってください。晶葉殿からの通達は、プロデューサーの貞操観念が逆転したという一文と、比奈殿の服に顔を突っ込んだ男のエロ画像のみです。休暇や平行世界などどこにも書いてありません」

P「……晶葉が嘘をついた? なんのために? プロデューサーの有休と、俺が平行世界からやってきたことを伏せることに、どんな意味が……いや、待て。あやめ、比奈と早苗さんに電話をかけてくれ」

あやめ「わかりました」

P「晶葉はプロデューサーの代理出勤として俺を呼んだといってたが……無用な混乱を避けるために、あえて情報を伏せたのか? いや、違う。円滑な業務が目的なら、わざわざ貞操観念が逆転したという情報を流す必要はない。俺がこの世界ではクソビッチだという事実が、いらぬ混沌を招くということは晶葉も想定していたはず……ならば俺という一石を投じ、事務所に波風を立てるのが狙い……?」

あやめ「P殿、お二人と電話がつながりません」

P「そうか。二人揃って電話に出れないとなると、晶葉が口封じをした可能性が高いな」

あやめ「く、口封じ!?」

P「晶葉のことだからひどいことはしないだろうが、二、三日は連絡が取れないと見るべきだろう。問題はどうして晶葉がそんなことをしたのかだ。休暇を取ったプロデューサーと、その代理出勤として呼び出された俺と、貞操観念が逆転したという情報。そして口封じをされた比奈と早苗さん……これらの情報を統合すれば、晶葉が俺とプロデューサーが入れ替わったことを、誰にも知られたくないという結論が導き出される。だが、晶葉の目的は? 俺とプロデューサーをすり替えてどうする?」

あやめ「あの、P殿……よろしいでしょうか」

P「なんだ?」

あやめ「あやめには理解できない話ばかりで……その、だんだん不安になってきたのです。ダンボールの中にいらっしゃるのが、本当にP殿なのかどうか……い、いえ! もちろん自信はあります! P殿の体臭を嗅ぎ分けることにかけては、凛殿と志希殿にも勝るとも劣らじと自負しておりますが、その、やはりお姿が見えないというのはいかんともしがたく……」

P「……姿が、見えない……?」

あやめ「はい。ですから、ちらりと、ひと目でも構いませんので……P殿のあのスーツの下に隠された筋肉を……あっ、いえ! 違うのです! 決してP殿の肉体を見たいという下心などではなく! あくまでもP殿を想う心の底から湧き上がる、純粋な……そう、痴的好奇心なのです!」

P(いや、待て。そういえばこっちに来たときから、俺は晶葉の姿を見ていない。平行世界から人間を呼び出すという世紀の大実験が成功したというのに、その結果を目で確認しない? あの実験大好きっ娘が? それは有り得ない。だが現実に晶葉は、俺の状態を口頭で確認しただけ。晶葉にとってはそれで十分だということになる。

 つまり物事の優先順位が違うのだ。晶葉にとって平行世界間移動は、目的ではなく手段でしかなかった。やつの目的は俺がちゃんと代理出勤できるかどうか。この世界のプロデューサーの替え玉として、きちんと機能するかどうかだったのだ。そして俺とプロデューサーをすり替えることに成功した晶葉は、貞操観念が逆転したという情報を流して、男に飢えたアイドルたちをけしかけた。

 なんのために? そんなの決まってる。この世界の狂気の一端に触れた今なら理解できる。好奇心と知性が良識を介することなく直結している晶葉も、もれなく貞操観念が逆転しているのだ。狼どもがスケープ・ゴートを追いかけ回している間に、本命の羊を貪り食う気に違いない!)

P「……あのマッド・サイエンティストめ……」

あやめ「ああ! 申し訳ありません、P殿! 私は忍者を志す者でありながら! P殿とあんなことやこんなことを致してしまう妄想を、事あるごとに浜口あやめ淫法帳に書き付けておりました! お許しください、P殿!」

P「わかったぞ、あやめ」

あやめ「なっ、名前で私のことを……! 本当にわかっていただけるのですか!?」

P「ああ、やっと狙いがわかった」

あやめ「なんと! 隙あらば妊ドルにならんと好機を伺っていた私の野望まで!? そ、それをわかっていただけた上で、あやめとお呼びくださるということは、つまり……!」

P「全部すべてスリっとお見通しだ!」

あやめ「そんな、私の淡い恋心までお見通しだったとは……そ、それではあの、もしかしていまから……その、致す……のですか///」

P「打てる手は早めに打っておかないとな」

あやめ「ああ、P殿……それでは失礼致します♡」


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