文香「ビタミンC」
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18:名無しNIPPER
2018/05/12(土) 22:16:47.28 ID:RrOmRxVI0
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「文香さん、今日はどうしたの?ずっと虚ろで集中できていない感じだったけど……」

「いえ……キュウリでは布団を録画できないと思います……」

「文香さん!?」


 美波さんが慌てふためいたような表情でこちらを見ていますが何事でしょうか?


「本当に大丈夫?少し休んだほうがいいんじゃ……?」

「あわわわわ文香さんが大変なことに……とりあえずベンチに座ってください!」


 ありすちゃんが私の手と背中に手を添え、座らせようとしてくれています。
 半開きのスチール扉の冷たさとは似ても似つかぬ火照ったやさしい手が触れる。足元に転がった見覚えのあるタオル、確かこれは、私の物。

私はやっと、ここがレッスン後の更衣室であることに気が付きました。

 お二人が随分と騒がしいですが、これは珍しい光景です。
 背中を擦る、手を握る、覗き込むように瞳を向ける。


「ええええええっと……そうです、お薬!どなたかからお薬もらってきます!」

「ありすちゃんも落ち着いて!」





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