12:名無しNIPPER
2018/05/14(月) 21:06:28.01 ID:xVphMpFA0
野球は終盤になり、キャッツは逆転ホームランを食らってサヨナラ負け。
あのコメンテーターが打たれたピッチャーに向けて泣きながら罵詈雑言を吐いている。
「これ放送して良いのかよ…」
13:名無しNIPPER
2018/05/14(月) 21:07:23.82 ID:xVphMpFA0
「今年1位に輝いたのは……」
アナウンサーが読み上げ、画面に映し出されたのは……
あの日居なくなったはずの「ウサミン」だった。
14:名無しNIPPER
2018/05/14(月) 21:07:52.04 ID:xVphMpFA0
――あぁ
彼女は諦めてなんていなかった。
諦めることが当たり前になっていた俺達の想像を超えて、彼女の諦めはずっと悪かったらしい。
15:名無しNIPPER
2018/05/14(月) 21:08:23.70 ID:xVphMpFA0
あの日から結構な時間が経っている
しかし彼女はあの時よりも若々しく…いや、キラキラと眩しく輝いていた。
ステージ上の彼女の仲間達も、その会場に居るファン達も、皆が涙を流して彼女を祝福していた。
16:名無しNIPPER
2018/05/14(月) 21:08:59.03 ID:xVphMpFA0
結果だけを短く伝えるとニュースは終わり、次の番組が始まった。
俺はそれに目もくれず、彼女の活躍を検索していた。
俺が知らなかっただけで、これまでに色々な仕事をしていたらしい。
17:名無しNIPPER
2018/05/14(月) 21:09:33.70 ID:xVphMpFA0
別にそこまで彼女に入れ込んでいたわけでもない。
むしろ今の今まで存在を忘れていた。
しかしあの一瞬、目に飛び込んできた彼女の笑顔は俺の心を確かに震わせた。
18:名無しNIPPER
2018/05/14(月) 21:10:01.40 ID:xVphMpFA0
――あの日出会ったウサミン星人に
――夢を叶えた安部菜々に
――乾杯
19:名無しNIPPER
2018/05/14(月) 21:10:30.70 ID:xVphMpFA0
チュンチュン…
「ぁ……寝てた……」
時間を見ると結構ヤバい。
20:名無しNIPPER
2018/05/14(月) 21:10:56.97 ID:xVphMpFA0
外は晴れ。
香る薫風が肌に心地良い。
住まう安アパートの玄関から見渡す景色は
21:名無しNIPPER
2018/05/14(月) 21:11:45.20 ID:xVphMpFA0
おわりです、お付き合いありがとうございました。
菜々さん7代目シンデレラ本当におめでとう!
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