【安価】提督「ドロドロが止まらない」【修羅場注意】
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23: ◆AmFoB0SlRA[saga]
2018/05/25(金) 22:10:49.39 ID:mb7d0QZx0
「司令、あの、お茶いれたの。日本茶……飲む?」

書類整理を一旦区切り、提督は浜波が用意してくれたお茶を手に取った。

「一休み……なら、少しお話がしたい……」

お茶を一口飲む。提督は頷いた。

「ありがとう。えっとね……神風さんの事についてなの」

提督の顔が一瞬強張ったが、すぐ元の表情に戻った。

「私、私ね……見ちゃったんだ」

「司令のお部屋から、神風さんが出てくるの……」

「私が司令に食べてほしくて、頑張って作ったおにぎりを持って、お部屋に向かったら……」

「薄着の神風さんが司令のお部屋から出てくるの見ちゃったんだ……」

浜波のその声色からは感情が感じられなかった。

「私、別に怒ってる訳じゃないよ……」

「私自分に自信が無いし、外見も地味だから……」

「司令が神風さんのような快活な人に誑かされちゃうのも仕方がないと思う……」

「だから、だからね、私頑張る。神風さんのような艦娘になるように頑張るから……」

浜波は提督の正面に回り、提督の目を見つめた。
対する彼女の目は濁りきり、光は無かった。

「司令、ちゃんと私を見ててね……?」

「私も司令をちゃんと見てるから……ずっとずっと、見てるから……」

提督はそれ以上何も言えなかった。

「どうしたの……? お茶、飲まないの……?」

提督は震えそうになるのを堪えながら再びお茶を胃に流し込む。
つい先ほどまで温かいと感じていたお茶が冷たいように感じた。
また、浜波のポケットから神風がいつも付けていたリボンがチラリと見えたが、見えないフリをした。


【切っ掛け】


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