【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
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525: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/09/01(土) 23:36:09.46 ID:NvqPYlie0
みほ「まぁ、私としては肩の荷が下りた部分もあるかなって」
まほ「なんでだ?」
みほ「だって私、副隊長やらなくていいんだもの」
まほ「……そういえば、あの決闘は副隊長の座を賭けたものだったな」
思えば私たちの関係はエリカさんが私の副隊長という肩書に異議を唱えた事から始まる。
最初の決闘は私の愚かな行いで不意にしてしまったが、それがきっかけで私はエリカさんと一緒にいられるようになったのだ。
もう二度としないと固く誓っているが、それはそれとして、あの戦い自体が全て無駄だったとは思えない。
……たぶん、そんなこと言ったらエリカさんは本気で怒るだろうけど。
なんにしても、副隊長という役職は私とエリカさんを結び付けた因縁なのだ。
そして今日の決闘でその因縁に一つの決着がついた。
みほ「エリカさん、ずっとお姉ちゃんの副官になりたがってたでしょ?そこに実力が備わった以上、エリカさん以上の適任はいないと思う」
少なくとも、指揮能力においてエリカさんは私を上回っているだろう。
個人として強い私よりも、チームとして強いエリカさんの方が、隊を纏めるのにふさわしいはずだ。
私の言葉に、お姉ちゃんは少し逡巡するかのように黙るも、やがて納得したように頷く。
まほ「……ああ、そうかもな」
みほ「でしょ?もう隊長はお姉ちゃんなんだから、実力重視で選んでね?」
まほ「別に私だけの意見で選ぶわけじゃ……」
なんだか不服そうな様子のお姉ちゃんに、私は先ほどから思っていた疑問をぶつける。
みほ「ところでお姉ちゃんさ、エリカさんと何かあったの?」
まほ「……何でそう思う?」
先ほどあれだけ感情豊かだったのが嘘のようにお姉ちゃんから表情が消える。
みほ「お姉ちゃん、最近会うたびにエリカさんのことばっか聞くから。今だって、エリカさんのために怒ろうとしてたでしょ?」
まほ「……」
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