【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
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601: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/11/17(土) 23:28:12.63 ID:+ZhhncjE0




エリカとの電話の後、私はベランダに寄りかかって夜空を眺めていた。

月明かりの美しさが夜風の寒さをほんの少し和らげる。



まほ「もうすぐ、ね」



もうすぐあの子たちが進学してくる。

そして、あの子たちはきっと黒森峰にとって欠かせない戦力となるだろう。

みほもエリカも赤星も、この3年で実力を着けてきた。

まだまだ足りない部分はあるが、あの三人の絆はきっと、何よりも強い武器になるだろう。

そこに割り入ろうとしている私は、もしかしたらお邪魔虫なのかもしれない。

でも、私だって少女なのだ。

友達と和気あいあいと過ごしたいと思うのは悪い事ではないはずだ。

それが後輩だろうとなんだろうと、たかが一歳の差なのだからどうこう言われる筋合いはない。

……言い訳じみてる自覚はある。

ずっと戦車道ばかりだった私は、たぶん人との付き合い方がわからないのかもしれない。

命令するなら、されるなら、何の苦労もないのに。

そこに、戦車道以外の何かを求めようとすると途端に私は不器用になってしまう。

もっと幼いころはそんな事無かったはずなのに。

でも、今は違う。

私は未だ不器用だけれども、それでも求めたいものの為に踏み出せる。




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