【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
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624: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/11/24(土) 21:10:48.70 ID:1i+sRLwV0







高等部1年 〜5月〜



ざわめきに満ちている食堂。

中等部から高等部に移ってもそういうところは変わらないのだなと少し安心感を覚える。

新年度が始まって一月近くが経ち、ようやく学食に行くのに案内されずともよくなった。

「鶏のほうがもうちょっと物覚えが良いわね」なんて言われる日々とはおさらばなのだ。

私は日替わり定食ののったトレイを揺らさないよう気を付けながらテーブルへと向かう。



みほ「赤星さん、エリカさんおまたせー」

小梅「大丈夫ですよ」

エリカ「別に待ってないわよ」



高校生になるとどうなるのかなんて思っていたが、結果として大して変わっていないというのが本音だ。

制服はそのままだし、校舎こそ高等部のに移ったものの、別に目新しいものがあるわけでもない。

流石に戦車道の練習は中等部よりも厳しくなっているが、それにしたって進学前にはもう高等部の練習に加わっていたので新鮮味も薄れている。

でも、それが嫌なわけじゃない。

こうしてエリカさん、赤星さんと一緒にお昼を食べる時間はどれだけ数を重ねようとも私にとって大切な時間なのだから。

だから、今日も同じテーブルで、好きなものを食べながら、他愛もない話でお昼休みを楽しむのだ。




『文科省は以前より計画していた学園艦の統廃合対象校の選定を行うことを決定』




学食にあるテレビからそんなニュースが流れてくる。

聞くには国の財政状況が云々でお金のかかる学園艦を維持するのが大変だから、いくつか廃校にするといった事のようだ。



みほ「学園艦が統廃合って……うちは大丈夫なのかなぁ……」



独り言のように呟いた不安をエリカさんは耳ざとく拾う。



エリカ「統廃合の対象は公立、それも艦の老朽化や生徒数が減っているようなところが対象よ。うちには関係ないわ」

小梅「そもそも戦車道の優勝常連校の黒森峰を潰す理由なんてありませんよ」

みほ「それもそっか。……でも、選ばれた学校の人たちはなんだか可哀そうだね」





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