【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
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632: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/11/24(土) 21:35:03.51 ID:1i+sRLwV0
エリカさんの言葉にまるで日差しのような優しさが灯る。
こわばった表情が緩み、いつも私をからかうときのような笑顔を私に向けてくる。
エリカ「みほ、あなたの言葉、確かに伝わったわ。だから、私もあなたに、あなた達に言いたいことがある」
小梅「私にもですか?」
エリカ「ええ。……みほ、赤星さん」
エリカ「私も不安よ」
みほ「え……?」
小梅「……」
穏やかに、なんてことないように語られたその言葉は、だけどもエリカさんが言うにはあまりにも異質なように感じた。
みほ「不安……?エリカさんが?」
驚きと動揺のままに投げかけた疑問に、エリカさんは唇を尖らせる。
エリカ「10連覇。それがかかった大会。不安にならないわけないでしょ」
小梅「……ですよねぇ。私も不安でしょうがないですよ。ご飯も喉を通らなくなっちゃいます」
エリカ「その綺麗な皿見てもう一度言ってみなさい……」
みほ「で、でもエリカさんは……」
強い人なのに。私なんかよりもずっとずっと。
動揺を抑えきれない私は、しかし口に出そうとした思いをぐっと飲み込む。
エリカさんが私の瞳を貫きそうなほど鋭く見つめていたから。
エリカ「不安じゃない人なんていないわ。私も、赤星さんも……まほさんも。きっと先輩たちも。みんなそうなのよ、自分だけが特別だなんて思わないで」
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