【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
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637: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/11/24(土) 21:45:27.04 ID:1i+sRLwV0


みほ「……ううん、違わないよ」

エリカ「なら、今はそっちを第一に考えなさい。……私は、逃げたりしないわ」



ダメ押しのようにそう付け加える。

本当に……本当にこの人は……

そんな言い方をされてこれ以上食い下がれるわけがない。

計算でやってるのだとしたら極悪だし、素でやってるのならもはや邪悪だ。

私はエリカさんと、エリカさんの思い通りに引き下がってしまう自分の両方に苛立ちつつ、

それを厚めのオブラートに包んでエリカさんに伝える。



みほ「エリカさんはズルいよ」

エリカ「……ええ、よく知ってるわ」


私の精一杯の嫌味にエリカさんは聖母のような微笑みで返す。

それでもう、勝敗は決まった。

私はもう何も言わずただただエリカさんを見つめ返す事しかできなかった。

そうして数秒見つめ合っているのを見かねた赤星さんがパンパンと手を叩き、終了の合図を告げる。



小梅「……はいはい、真面目な会話はそこまでにしましょう?エリカさん、今何時ですか?」

エリカ「え?……あ」



エリカさんが銀色に輝く腕時計に目を落とすと、どうやら時計の針は思っていた以上に進んでいたようだ。

エリカさんが呟いた現在時刻はそう遠くないうちに授業の開始のチャイムがなる時間だった。



小梅「もうすぐ休み時間も終わりです。さっさと食べちゃいましょう」

みほ「わわ、急がないと……」

エリカ「ちょっと袖にお醤油つきそうよ、気を付けなさい」

みほ「うわ、ありがとうエリカさん」

エリカ「もう……出会った頃と変わらないわねあなたは」

みほ「エリカさんもね」

エリカ「……ええ、私は私だから」

小梅「遊んでないでさっさと食べてください!!」





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