【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
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665: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/12/08(土) 20:02:31.37 ID:cnbhVROG0


ケイ「嫌われてるの?」

みほ「うぅ…」

まほ「そんな事ないさ。……ほら」


お姉ちゃんの言葉にもう一度エリカさんに向かって目を細めると、クスクスと悪戯っぽく笑っているのが見えた。

ようやく、からかわれたことに気づいた私は安堵と苛立ちの両方を込めて再度手を振る。今度はケイさんのように全身を使って。

そこまでしてようやくエリカさんはフリフリと、あしらうように手を振り返してくれた。

そんな私たちを見て、お姉ちゃんとケイさんはこらえきれずに笑い出す。


まほ「な?」

ケイ「ええ!確かに仲良しさんね!」

みほ「向こうもそう思ってくれてるといいんだけどね……」


苦笑交じりにそう呟くとケイさんはバンバンと私の背中を叩く。


ケイ「心配ないわ、ノープロブレム!あなた達は立派なシスターズよ!だって、試合、楽しかったでしょ?」


ケイさんは私の瞳をのぞき込むように見てくる。


みほ「そう見えました?」

ケイ「ええ。戦車の動きが生き生きしてる。楽しんでるってこっちにも伝わってきたわ。二人とも、ね?」

みほ「……そっか」


ぐっと、堪えるように拳を握る。

怒りや悔しさのせいじゃない。

ただ、嬉しかったから。

私は、戦車道を楽しめてるんだ。

エリカさんと、みんなと一緒に。

『みんなと一緒に楽しく』

口だけの願望だったものは、確かにそこにあったんだ。

全部が全部報われたわけじゃない。それでも、あの日の私を少しは見返せたのだと思う。




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