【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
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900: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2019/02/23(土) 22:24:40.77 ID:mQ6adVH+0
その口調も、立ち姿も、雰囲気も、きっとみほが間近で見たエリカを模倣したものなのだろう。
でもそれは所詮真似でしかなく、私から見たそれはひどく歪で、気持ちの悪いものだ。
どれだけ真似をしようとも、その真似が真に迫れば迫るほど、違和感が、いや、嫌悪感が増していく。
「私はエリカです。エリカになってみせます」
まほ「なあみほ。ちゃんと話そう。今日はもう学校は休んで、私も休むから。一緒にちゃんと話そう」
「大丈夫です。私が、逸見エリカがみほの分も頑張りますから」
みほは、私と会話をしようとはしていない。ただ、自分の言い分を伝えているだけなのだ。
納得してもらおうだなんて思っていない。だってみほは事実を言っているつもりなのだから。
まほ「お前の辛さがわかるだなんて言うつもりは無い。だから、相談してくれ。
辛い事、悲しい事、ちゃんと話してくれ。誰かを責めたいのなら私を責めるんだ。
そんな、そんなやり方で自分を責めてはいけない」
みほがエリカを侮辱しようと思ってるわけがない。
だってみほは誰よりもエリカの事を大事に思っていたのだから。
「別に私は自分を責めてなんかいませんよ。悪いのは全部みほなんですから」
なのに、なのになんでそんな事を言うんだ。
エリカはそんな事を言わないなんてこと、分からないわけが無いのに。
みほは、私よりも長くエリカといたのだから。
まほ「……やめろ。エリカだって、そんな事望んでない」
「……望んでますよ」
その言葉には確信めいたものがあった。
みほはそっと微笑む。
「元々あの子に副隊長は荷が重かったんです」
まほ「やめてくれ……」
お前はみほなんだ。エリカはもう、いないんだ。
そんな事をしたって何にもならないんだ。
「というより、あの子に戦車道なんて無理だったんですよ」
まほ「お願いだ……みほ……」
お前はエリカの事を誰よりも知っていたのに。なんで、なんでそんな事を。
エリカはお前の事を大切に思っていたのに。
「だってそうでしょう?あの子は、みほには何も無いんですから。」
その表情が微笑みから、嘲るようなものに変わる。
「何もない癖に人一倍傲慢で、何でもできるって思ってた。あの事故だってみほがいなければ起きませんでした」
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