9: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/05/28(月) 00:38:16.25 ID:eC2l/XLI0
男が言い訳を思いつくより前に、
中野有香は上着を脱ぎ、構えた。
右拳は顎の高さまで上げ、
左は肘で脇をかばうように、やや下げる。
男は、ほぼ反射的に構えた。
彼女に危害を加えるつもりはなかったが、
組手修行で身体にしみついた動作だった。
あるいは、彼が胸中にひっそりと
抱いていた疑問がそうさせたのかもしれない。
中野有香は強いのか。
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