見崎鳴「教室で脱糞してみる」榊原恒一「……は?」
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4:名無しNIPPER[sage]
2018/06/02(土) 00:10:25.78 ID:PmuEES8m0
三神「……他に、誰かいませんか?」

三神先生は鳴の挙手に応じず、無視をした。
それが、このクラスの決まりだ。
他の生徒も、そして正担任である久保寺先生もまた、見崎鳴の存在をなきものとして扱う。
恐らく、僕が挙手しても同じだろう。
その理不尽さに憤りを覚えるよりも先に、僕は安堵していた。心から、良かった、と。

今日の昼休み、鳴はおかしかった。

『教室で脱糞してみる』

その常軌を逸した発言は、記憶に新しい。
もちろん、僕は即座に止めた。
やめろと、強く静止した。
しかし、鳴は頑なだった。
だからこそ、午後の授業に出遅れたのだ。
根気強く、何度も考え直すように勧めて、ようやく渋々納得した様子だったのに……まさか。

嫌な予感がする。
焦燥感が募り、口の中が酷く乾いた。
なんとかしないと。
そうは思っても、手段がない。
いないものである僕には、何も出来ない。

そんな諦観に囚われずに今すぐ皆を教室から叩き出すべきだった。無視されようが力ずくで、殴ってでも蹴ってでも、行動するべきだった。

しかし、鳴の次の一言で、後の祭りとなった。

鳴「今から、脱糞します」

予感が確信に変わり、現実となって押し寄せる。


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