【ミリマス】彼女は感謝を伝えたい
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4: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/07(木) 19:35:28.77 ID:ODZrmv780

「二人ともダンスがまだまだ荒いからな。集中強化しようって――」

だがこの時、偉そうに講釈を垂れる俺を唐突な衝動が襲ったんだ。

堪え切れないその高波は容易く我慢の防波堤を乗り越えて、
まだ話の途中だというのに、俺は志保が見ている前で大きく口を開けてしまう。

……象の雄叫びのような大あくび。

これには彼女も呆れ顔、たちまちのうちに両腕を組み。

「プロデューサーさん……」

「わ、悪い、話の途中なのに」

だからチョークだけは勘弁してくれないか? そう訴えかけるような俺の視線が効いたのか、
志保は難しそうに眉をひそめ、考え込むように自分の顎へ手を当てると。

「寝てないんですか?」

「え?」

「眠れてないんですか? 最近。十分な睡眠は取ってますか?」

なんと心配してくれた。たったそれだけのコトなのだが、
彼女との間に確かな関係が築けているようでちょっと嬉しい。


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