池袋晶葉「私のおもい」
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13: ◆foQczOBlAI[saga]
2018/06/10(日) 01:31:41.23 ID:iSezCjGx0
楽しかった時間はすぐに過ぎ去ってしまうものだ。

帰り道、私はそんなことを思いながら歩いていた。いつのまにか雨はやんでいた。

打ち合わせもつつがなく終わり、誕生日パーティーも非常に楽しいものだった。

発明家は常に刺激を求めている。ならば私は、発明を生む最高の環境にいるのだろう。何せみんなが隣にいてくれるから!

終わってしまえばなにも悩むことなど無かったな。ネガティブな思考は全部雨のせいにでもしてしまおう。

心も空も晴れ渡るようだった。気持ちが羽のように軽くなった。

しかし、悩みとは尽きないもので、私は新たな問題に直面していた。

ああ、荷物が重い、荷物が重い

ライラが来るのが遅くなったのはこの大量のプレゼントのせいだった。

ライラは本当にいろんな人に好かれているんだな。自分のことのように嬉しかった。

なんて贅沢な悩みだろうか。思わず笑みがこぼれてしまう。私は誕生日が大好きになっていた。

それにしても……。

ああ、荷物が重い、荷物が重い。


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