【艦これ】艦天って略すとカロリー低い食材みたい 第二章【天華百剣】
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◆L6OaR8HKlk
[sage saga]
2018/06/12(火) 13:56:17.72 ID:dM7WlOBF0
長曾根虎徹「あいつと城和泉の事は認めてんだぜ?だけど時折、物凄く恐ろしくなるんだ」
長曾根虎徹「もしも禍憑との戦いで、若が巫剣を庇って死んじまった時……城和泉は、俺は、他の連中は耐えられるのかってな」
( T)「……だがお前は」
長曾根虎徹「ああ、耐えたさ、耐えてきた。主が変わる度に何度も何度も。だけどな旦那……」
長曾根虎徹「どんな業物でも、いつかは折れる。そりゃもう、呆気無くな」
こんな言い方あんまり好きじゃねえが、彼女達は『刀』。人に振られて初めて威力を発揮する武器だ
根底には『人ありき』の精神が根付いているのだろう。使い手への想いは、三十そこらのロクに刀も振っちゃいねえ俺には計り知れない
使い手が死ぬ。この事実は、きっと自らが折れるよりも辛く、激しい痛みを伴うんだと思う
長曾根虎徹「優しい若のことだ。普通に伝えても納得はしねえ……いや、違う、半ば八つ当たりもあるかもしれない」
長曾根虎徹「俺を置いて逝った主に、怒鳴りつけてやんなきゃならなかった事を……若に差し替えて発散してるんだと思う」
( T)「……」
長曾根虎徹「なぁ旦那、俺はどう師事すりゃいいんだろうなぁ……?ただ『生きろ』って、伝えたいだけなのになぁ」
いつの間にか、裁縫の手は止まっていた。いつも豪気な虎徹の姿が、この時ばかりは雨に濡れた子猫のように弱く、不安げだ
ここで慰めの言葉をかけてやるのは簡単だ。洋画ならキスの一つでもして肌を合わせるシーンだろう
だがそれが何になると言うのか。全部解決して万々歳か?違う、『他者からの慰め』が依存になるだけだ
( T)「……」
だから、例え間違っていても、怒りを買うとしても、俺は俺の言葉で返答せねばならない
生憎、泣きそうな女に優しい言葉を投げかけられるほど器用な男ではなかった
( T)「それが、若に、何の関係があるんだよ」
長曾根虎徹「ッ!?」
そして胸中に抱いたちょっとしたイラつきを隠せるほど、器の大きな人間でもなかった
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