九頭竜八一「強くなる秘訣が知りたいですか?」空銀子「知りたい」
1- 20
2:名無しNIPPER[sage]
2018/06/12(火) 20:57:21.78 ID:DuefMiIs0
どれだけ時間が経っただろう。
傍らのチェスクロックを見やると、持ち時間はほとんどない。相手はたっぷり残している。
とはいえ、既に時間など意味はなかった。

銀子の囲いは、見るも無残に朽ち果て。
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[sage]
2018/06/12(火) 21:00:41.86 ID:DuefMiIs0
ドンッ!と、つま先でドアを蹴る。

八一「姉弟子、お疲れ様でした!」

対局を終えた銀子は、帰り道に関西将棋会館のすぐ近くにある弟弟子の自宅に立ち寄った。
以下略 AAS



4:名無しNIPPER[sage]
2018/06/12(火) 21:07:24.43 ID:DuefMiIs0
改めて弟弟子の顔をマジマジと見る。
自分よりも2つ年上の男の子。
容姿は普通。良くも悪くもない。
銀子の質問に悩む彼は、すこし間抜けだ。
先程対局室へ訪れた際に発していた強者特有のオーラは微塵も感じられない。ほっとする。
以下略 AAS



5:名無しNIPPER[sage]
2018/06/12(火) 21:11:52.43 ID:DuefMiIs0
八一「うーん……強くなる方法かぁ」

顎に手をやって、うんうん悩む弟弟子。
なんだか微笑ましくて、顔がほころぶ。
こんなところは幼少時から変わっていない。
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[sage]
2018/06/12(火) 21:13:27.47 ID:DuefMiIs0
八一「おかげであんたが帰るまで家には寄りつかなくなったんです!!」

銀子「ふーん。ちなみに今はどこに?」

八一「師匠の家に預けてます! これから迎えに行くんでさっさと帰って下さいっ!!」
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[sage]
2018/06/12(火) 21:15:10.80 ID:DuefMiIs0
八一「一応聞きますが、覚悟はありますか?」

部屋の中央に置かれた将棋盤。
駒は既に並べ終えている。
盤を挟んで向かい合って座り、いざ学ぼうとした矢先、八一は銀子の覚悟を問うた。
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[sage]
2018/06/12(火) 21:16:40.49 ID:DuefMiIs0
銀子「何、この薬?」

八一「下剤です」

銀子「……は?」
以下略 AAS



9:名無しNIPPER[sage]
2018/06/12(火) 21:19:05.40 ID:DuefMiIs0
銀子「さ、早く指しましょ」

八一「げほっげほっ……信じてないでしょ」

銀子「当たり前でしょ。まずは効果を見せて」
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[sage]
2018/06/12(火) 21:21:39.54 ID:DuefMiIs0
銀子「負け、ました……」

それから僅か十数手で、銀子は負けた。
悪手を指したつもりはない。
銀子の感覚では、中盤の真っ只中。
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[sage]
2018/06/12(火) 21:23:45.05 ID:DuefMiIs0
思わず、ごくりと喉が鳴った。
すると八一は、にやりと嗤い。
すっと、錠剤をまた差し出してきた。

八一「要ります?」
以下略 AAS



26Res/24.27 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice