神様まみれの村
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1: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/06/15(金) 01:41:05.95 ID:qFXEoNRp0
・オリジナルで書いてみました
・みじかいです

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2: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/06/15(金) 01:42:21.50 ID:qFXEoNRp0
旅人がその村に着いたのは、ちょうど夕暮れがぼうっと地平線へ隠れる頃だった。

夜になる前に辿り着けたのはまったく幸運なことだった。

「もし」
以下略 AAS



3: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/06/15(金) 01:44:12.56 ID:qFXEoNRp0
旅人は、村人の様子がおだかやなことに安堵した。

そして、言った。

「実は、今晩泊まる場所がないのですが」
以下略 AAS



4: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/06/15(金) 01:44:50.89 ID:qFXEoNRp0
「そのお金は、“いま”私が受け取るわけにはいきません」

「いま?」

旅人は不思議に思った。いままでの村では、金銭を先に先にとせがまれることが多かった。
以下略 AAS



5: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/06/15(金) 01:45:36.98 ID:qFXEoNRp0
「こちらが私の家で一番えらい神様です」

村人はかまどを指さした。目をこらすと、灰の中にいくつか、きらりと光るものがあった。

なるほど、そういう信仰もあるのかと旅人はかまどに銅貨をなげこんだ。
以下略 AAS



6: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/06/15(金) 01:46:28.36 ID:qFXEoNRp0
旅人は無言で椅子に銅貨をのせ、その上にどっかりと腰をかけた。

村人によれば少なくともあと2人の神様がここにおわすらしい。

「いまから食事をつくるのですが、旅人さんを召し上がりますか。
以下略 AAS



7: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/06/15(金) 01:47:59.26 ID:qFXEoNRp0
「その机は」

村人の言葉を待たずに、旅人は銅貨一枚を机の上に、わざと大きな音を立てて供えた。

「失礼、信仰心が暴走することってありますよね」
以下略 AAS



8: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/06/15(金) 01:48:43.82 ID:qFXEoNRp0

村人はじっと目を細めた。

「私だって神様の上に寝そべることはできません。この寝台はただの寝台です」

以下略 AAS



9: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/06/15(金) 01:49:25.42 ID:qFXEoNRp0
翌朝毛布をじゃらじゃら言わせながら目をさますと、村人はかまどで鍋の様子を見ていた。。

旅人はその様子を注意深く見守った。

お供えは1日に一度、と言い出されたらどうしよう。
以下略 AAS



10: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/06/15(金) 01:50:06.93 ID:qFXEoNRp0

「食事のご用意ができていますので、どうぞこちらに」

村人がそう言っても、旅人は動かなかった。

以下略 AAS



11: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/06/15(金) 01:50:39.25 ID:qFXEoNRp0
「失礼、スプーンをいただけますかな」

旅人は、優雅な口調で言った。

「かまいませんよ」
以下略 AAS



12: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/06/15(金) 01:51:08.30 ID:qFXEoNRp0
おわり


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