19: ◆BCjH.6d5ig[saga]
2018/06/18(月) 20:54:38.23 ID:7JdAkTJJ0
もしかしてクラスメイトに質の悪い嫌がらせをされたのだろうか。
そう思い当たった丸は、狼狽した様子を見せないように、冷静な風を装って改めて周囲を見渡す。
だが、すぐに丸はこの部屋に強い違和感を覚えた。
今、自分が部屋の中にいるということは、必然的にどこかの出入り口を通った筈。
なのにこの部屋には扉ばかりか、窓などの外界に繋がるものが一切見当たらないのだ。
そんな馬鹿な、と丸は思う。
この異常な事態に丸は強い恐怖を覚え、冷静さを取り繕おうとすることも忘れ、部屋の中を歩き回った。
そして分かったことは、この部屋は扉や窓、そして換気口のような物さえ見当たらない完全な密室にしか見えない、ということだけだった。
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