勇者「休暇?」女神「異世界転生しすぎです、勇者さま」
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397: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/08/01(水) 01:31:22.13 ID:9OC/ch8I0
俺は、成功したのだろうか。それとも、取り返しのつかない失敗を……?

誰も答えてくれない。

ただ俺は虚空の中を揺れ動く何かになったのだと思った。
以下略 AAS



398: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/08/01(水) 01:34:04.67 ID:9OC/ch8I0
もしかして、そこにいるのか?

そう問いかけようとした。しかし肉体のない俺の言葉は、声にならずに自分の中で反響する。

何かの声が大きくなる方へと、俺は進んでいく。
以下略 AAS



399: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/08/01(水) 01:34:30.97 ID:9OC/ch8I0
……!

知らない情景が自分の中に流れ込んでくるのを感じた。

その光の中で一体何があったのか。それを知っている者の記憶が、自分には見えた。
以下略 AAS



400: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/08/01(水) 01:34:57.61 ID:9OC/ch8I0
――

――――

その瞬間、全ての因果は結集した。
以下略 AAS



401: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/08/01(水) 01:36:18.54 ID:9OC/ch8I0
――

――――

「ただいま」
以下略 AAS



402: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/08/01(水) 01:37:02.24 ID:9OC/ch8I0
――

――――

昼間にあんなに暑かったのが嘘のように、夕方になると風が吹いて心地よかった。
以下略 AAS



403: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/08/01(水) 01:37:52.15 ID:9OC/ch8I0
毎年夏になったらここに来るのは、もう自分にとって恒例行事になっていて、親の事情なしでも自然と足が向かうようになった。

就職してからは、ここにいられるのはほんの数日ほどになってしまったが。

おばあちゃんは何かを察してくれているようで、その理由について聞いてくることはなかった。
以下略 AAS



404: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/08/01(水) 01:38:18.29 ID:9OC/ch8I0
「いつだったか、『十年女を磨いてから、出直してこい』って言われたっけ」

「今の私、あなたにとって少しでも魅力的になってるのかな」

「……そうだったら、いいな」
以下略 AAS



405: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/08/01(水) 01:39:41.60 ID:9OC/ch8I0
その時、低くどもるような音が村中に鳴り響いた。

「えっ……?」

音のする方をとっさに向くと、それはこの村で一番大きな山からしたのだとわかった。山頂が、鈍く禍々しい色の光を放っている。
以下略 AAS



406: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/08/01(水) 01:40:31.62 ID:9OC/ch8I0
あまりの音の大きさだったせいか、他の音がひどく遠くのもののように感じられた。

一体何が起こっているのだろう?

疑問符が脳内で次々と生まれてくる中、一つの可能性がふっと浮かび上がってくる。
以下略 AAS



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