紬「フェアリーのFはフォーエバーのF…?合言葉?」
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7: ◆a/VLka4bp3Eo
2018/06/30(土) 18:56:50.25 ID:KY+4F9Bu0
「と、いうことなの」

 そこは劇場の中の一室……ではない。
 どこぞのお姫様たちならともかく、妖精たちは劇場内の施設を勝手に占有したりはしない。
 というか、できないのである。フェアリースターズには765のご意見番、委員長以上に委員長らしい、恐怖の眼鏡こと秋月律子がいる。
 彼女の眼の届かないところでやるならともかく、フェアリースターズで集まるとなると必然彼女も同席することになる。
 なので。今回その会合は劇場側のカラオケ、パーティ用にと確保されている特に大きい一室で行われていた。

 そんな一室。カラオケなのに不健康な煙草の臭いもない小奇麗でついでに照明も明るいものの防音はきっちりしている、そんな一室で。

「どういうことなのよ……」
「どういうことなんですの……」

 フェアリースターズの御目付役とも言える秋月律子と二階堂千鶴は頭を抱えていた。

「だから言ってるじゃないですか。プロデューサーの目覚まし設定音が春香のHoney Hertbeatになったんです」
「だからなんで知ってるんですの!?」
「美希に聞きました」
「じゃあなんで美希は知ってたんですの!?」
「スルーしました」

 がっくりとうなだれる千鶴に気の毒そうな視線を向けるのは秋月律子である。
 そもこの如月千早という娘、わりと他人とこだわる部分が異なる。
 彼女自身思い入れのある歌についてもそうなのだが、それ以外についても割と常識人の―――であると一応は自認している―――千鶴と律子にとってはわりと頭が痛くなることも少なくはなかった。
 なお昔の彼女と最も接していたプロデューサーに言わせたらまあマシになった方だろう、とのことではあるが。

「話の流れから察するに、プロデューサーの部屋で寝起きした時に聞いたんでしょうね……」
「プロデューサーの部屋で寝起きするアイドルってなんなんですの……!」
「美希は前から割と仮眠室に入り浸ってましたし……」

 私ついていけませんわ、とその長い髪を巻き込まないように突っ伏す千鶴。


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