5: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2018/07/01(日) 02:42:39.86 ID:xINgz6jc0
しかし、間接的な両親のイチャイチャを見せつけられているのはアベだけではない。網に張り付いたタンを引っぺがして、代わりにカルビを置き始めたところで今度はアラキがエピソードを語り出す。
アラキの母親は、元アイドルの(旧姓)荒木比奈(20+n歳)。彼女はアイドルを引退した後は主婦として、そして同人作家としてセカンドライフを謳歌している。
アラキ「母さんも感想とか、出来がどうなのかとか知りたいらしくて。ネームとか僕や父さんに真っ先に見せてくることが多いんですよ」
(旧姓)荒木比奈はラブコメディを描く事が多い。そしてそのストーリーは、彼女が夫と経験したことをリブートしたものがほとんどである。
アラキ「僕がネーム読んでる横で、父さんが『あっ』って顔をするんですよ……ああまたそういうのかと思ったらもう僕は部屋を出て一人で読むようにします。二人の甘い雰囲気に耐えられないので」
アラキは両親がそういう雰囲気になるのは仕方のないことだと既に諦めてはいるが、かつて思春期だった頃の彼はそれが苦痛で仕方なかった。家出して何度かウサミン星に泊まりに行った。するとそれをラブコメじゃない漫画のネタにされた。アラキは泣いた。(旧姓)安部菜々にエピソードとして番組で使われたときにも「裏切り者!」と涙を流した。
アラキ「というか、何で10数年経って未だにエピソードが尽きないんだ……」
(旧姓)荒木比奈の同人誌は好評で、イベントなどでは開始してすぐに完売することも珍しくない。元アイドルである(旧姓)荒木比奈を目的とした参加者も少なくはないのだが、同人作家(旧姓)荒木比奈の純粋なファンの数は圧倒的にそれを上回る。
アベ、カミヤもその純粋なファンであった。
カミヤ「俺も受験終わって通販ですぐに買いましたよ、比奈先生の本」
アベ「俺はイベントで直接買った。『アベくんじゃないっスかぁ〜!』って比奈先生が俺の事覚えててくれてたのすっげぇ嬉しかった」
アラキ「人の母親を下の名前で呼ばないでくださいよ、今度からウサミンって言い続けますよ」
アベ「人の母親を芸名で呼ぶのはよしてくれ」
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