【シュタインズ・ゲート】岡部「このラボメンバッチを授ける!」真帆「え、いらない」
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441:名無しNIPPER[sage saga]
2018/07/24(火) 23:48:27.28 ID:kVyODNzX0
 鈴羽がダルの娘で未来人だったり──
 フェイリスパパが生きてたり──
 ルカ子が女だったり──

 等といった情報に関しては、α世界線で俺が話して聞かせた以上の事は、なにも知らないのだ。

 だがそれでも、紅莉栖自身、あれだけ奇想天外な状況を経験してきたのだ。であれば、俺の話がまったくの荒唐無稽だと笑い飛ばす事など──

「う〜ん、でも、岡部の言う事だからな。やっぱ信憑性にかけるというか、何と言うか」

 引っ掛かってるのは、情報ソースの信憑性だとでも言いたいのか?
「疑り深いやつめ! 俺は直接この目で、それに至る経過を確認してきた。それでもなお、疑おうと言うのか?」

 声を大にして言い張る。そして、両手を勢いよく展開し、羽織った白衣を大きくはためかせながら叫ぶ。

「哀れなり! 信ずる心を忘れた科学者、クリスティーナよ!」

「妙な肩書きを付けるな! それからティーナじゃないと、なんど言えば!」

 間髪入れない、紅莉栖の突っ込み。慣れ親しんだ、言葉のやり取り。

 それは、一度は諦め、一度は拒絶したはずの、焦がれ続けた日常風景。俺の報われた、俺の望んだ世界。 悩み抜き、迷いきり、そして最後に選んだ、ラボメンとしての紅莉栖がいる、これから。

 そんな世界をこの目に焼き付けながら──

『やはり、これでよかったのだ』

 などと考える。

そして、前の紅莉栖の発言内容を無視して、声を荒げる。

「ふぅむ、素直ではないなクリスティーナよ! 信じたいのだろう? 本心では、この俺を信じたくて仕方がないのだろう? 口にせずとも分かっているぞ、さあ、盲目の羊がごとく信じきるがいい!」

 そんな俺の姿を見る上目遣いの紅莉栖の視線は、どこか冷ややかであった。

「何がどうしてそうなった。あんたの言語解析が、私には理解できない……」

「ふん。最上の誉め言葉と受け取っておこう! フゥーハハハ!」

 揶揄されながらも、しかし胸を張って高笑い。そんな俺の姿に、紅莉栖は呆れたような顔をして──

「ああもう、何言っても無駄か。分かりました、信じます。信じるから、その暑っ苦しいキャラ設定を封印してよ。それでなくても、ここは蒸し暑いんだから」

 などとのたまい、ソファにふんぞり返って、厚紙を振る手を一層強める。

 横柄な態度といえよう。まったくもって、失礼極まりない助手である。



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