【シュタインズ・ゲート】岡部「このラボメンバッチを授ける!」真帆「え、いらない」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2018/07/27(金) 02:23:01.36 ID:AGdfprM60
「いずれ? いずれってどういう事? 今すぐじゃないの?」
「何を焦っている? と言うか、今、この状況でそんな話をしても、なんかもう、あれだろうが」
「私は構わない。だから聞かせろ、岡部」
「だが断る。言ったはずだぞ? 何事もタイミングが命だと」
「でも……」
「いいのか? 俺の主観のそこかしこに、『トゥットゥルー☆』が大量発生しても? 忘れるなよ。今そこでミシンを使っているのは、タイミングの申し子なのだ。ポイントポイントで、的確に放り込んでくるぞ? それでもいいのか?」
俺の淡々とした口調に、紅莉栖は「うう〜」と唸り、そして「じゃあ、場所を変えて」などという代案を提出する。
「だから、どうしてそれほど急ぐ? 時間ならいくらでも……」
「明日、帰る」
「だとしても、事を急ぐ理由には……」
──そこで、俺の思考が止まった──
『今、紅莉栖はなんと言った?』
はっきりと聞こえた紅莉栖の言葉に、壁に預けていた背中が微かに浮きあがる。
『帰るとは……どういう意味だ?』
意味など、その言葉を聞いた一瞬で、想像できた。だがしかし、そんな想像を理解し、飲み込む事はためらわれ──
「ほ……ほう。このラボを帰る場所などとは、見上げたラボメン精神だな、助手よ」
俺は紅莉栖の言葉を意図的に湾曲させ、口にした破綻だらけの解釈に、みっともなくすがり付く。
そんな俺に、紅莉栖は言う。
「違う。アメリカへ帰る」
淡々と告げる紅莉栖の声が、俺のすがり付いていた物を、あっさりと粉砕した。
『……アメリカへ帰る』
その言葉を、胸のうちで繰り返すと、頭の中が、大きく歪んでいくような錯覚を覚える。そんな自分に活を入れるかのように、独白する。
『バカか俺は。これしきの事で、なにを動揺している。初めから分かっていた事ではないか』
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