【刀使ノ巫女】姫和「どうして私は母さんと、いままで会えなかったんだろう?」
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10: ◆9ZenOaD5cw[saga]
2018/07/01(日) 18:46:19.97 ID:bGKh+TUN0
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可奈美「たあ!」

姫和「はあ!」

可奈美「……ふふ」

姫和「……ふふふ」

可奈美「……引き分けだね」

姫和「……そのようだな」

可奈美「勝てると思ったのになー」

姫和「荒魂はもう私の中にいないが、その時の感覚は残っている。光のような速度で動いた感覚が、それをイメージすれば」

可奈美「今の私と姫和ちゃんは互角ってことかー。でも楽しかったね」

可奈美は御刀を右手左手と交互に持ち替え、肩の上に乗せる。母と同じように。

姫和「そうだな。……ところでそれはなんだ?」

可奈美「ああ、お母さんの癖だよ。手合わせしたから写ったのかな?」

姫和「まるで野球少年のバットだな」

姫和「……!」

可奈美「姫和ちゃん?」

姫和「……それじゃないか?」

可奈美「それ??? どれのこと?」

姫和「私が母に会えなかった理由だ。やはり母側の条件だ」

可奈美「姫和ちゃんのお母さん?」

姫和「つまり、仮説だが母が小烏丸を抜いていたかという話だ」

可奈美「?」

姫和「可奈美、美奈都さんは夢で会った時、どうだった」

可奈美「お母さん? この癖をやってたり、素振りしてたかな」

姫和「やはり、そうか。私の母は私と同じで落ち着いた感じだった」

可奈美「姫和ちゃんが落ち着いている???」

姫和「なんだ、何か文句あるか? それより母の性格だと無暗に小烏丸を抜くことはないだろう」

可奈美「ふむふむ」

姫和「御刀の鞘には、御刀の力を封じる力もある。じゃないと持っているだけで荒魂にこちらの位置がバレる」

可奈美「つまり、うちのお母さんは千鳥をバンバン抜いてたから、より力を出して私の千鳥と共鳴した?」

姫和「おそらくな。どっかの抜きたがりの剣術バカ、そっくりの母親だけが成せる技だな」

可奈美「ひどいな、姫和ちゃん。でも体を動かしてスッキリ、謎も解決してサッパリしたね」

姫和「そうだな」

可奈美「荒魂ちゃん。待たせて悪いね」

荒魂「……」

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